ロリ娘

──貴方のことが好きなの。


屋上に呼び出され、彼女がいた時点でイタズラではないと思っていたが、まさかほんとに告白されるとは正直思っていなかったし、驚きで開いた口が塞がらない。

「えっと…」

正直うれしい、が接点もない彼女に告白されどうしようかと返す言葉に困っていると、俺の後方にある屋上のドアが勢いよく開いた。


「ちょっと待ったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」


(うわっ…すごいでかい声……)

俺が後ろを向くとそこには、金髪ツインテールの少女。ここが高校じゃなければ、小、中学生と間違えてしまうくらい童顔で低身長だ。

「倉敷すみれ!残念だけど、コイツと付き合うのはアタシだから」

ふふん、と俺の横に来て言うロリ。隣で見るとほんとに小さいな…ってそうじゃない、倉敷以上に接点がなく名前もすらわからないロリはいまなんていった?

コイツと付き合うのはアタシ?俺の観てるアニメのセリフを借りるとしたら、まさに『わけがわからないよ』という状況。

「……付き合うかどうかは、彼が決めることであなたがきめることじゃないでしょう、戸田さん?」

少し機嫌悪そうに淡々とした口調で、倉敷が言った。どうやらロリは"戸田"というらしい。

「うっ……で、でも!あたしの方がいいに決まってるんだから!」

(二人の間に火花が散ってるように見える…)

バチバチと言わんばかりに二人はにらみ合っている。


(この状況、一体どうなってるんだ…!?)

俺は一体どうすればいいんだ!?

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