第17話 想像の斜め上を行く
久々のネタです。
怪獣の1人、パートのおばちゃん編です。
ある日のこと、朝礼で千堂さんが出入口に置いてあるガチャガチャの機械の話をしました。
そのガチャガチャとは、いくつもの筒の中に入ってる玉を狙いを定めたクレーンで下に押し出すというゲームで、その玉に応じて景品がゲット出来るものです。
この数日前、お客さんが、「クレーンが玉に届かなくて下に落とせない」と言った案件が発生した。
これをメーカーに伝えると、
「ドンピシャで真ん中に突き刺していけば届いて落とせますよ」
との事。
これをそのまま朝礼で伝えると、パート怪獣福成さんは、
「揺らして落とすとですか??」
とトンチンカンな事を言いだした。
あまりの意味不明さに千堂さんは
「は?」
と素で言い放った。佐伯は笑いが吹き出しそうで思わず後ろを向いてしまった。
これだけではない。業務中はインカムをつけるのだが、数が5台しかないのに対し朝の出勤メンバーは平均7~8人。
当然あぶれる人が出てくるので主要メンバー以外はつけず、休憩行く人が持ってない人に渡すスタイルに。
そして福成さんは休憩がある人の中では1番に入る為、その旨を千堂さんから言われたのだが、
「インカムしてない方どなたですか??」
と、【インカムで言った】。
どうです?わかりましたか??
インカムを持ってない人にインカムでどなたですか?と聞いたのです。
答えられるかッ!!笑
さらに、休憩に入った福成さん。
実は今度異動する社員がいるのだが、という事は新しい社員が来るということで、その新しい社員さんが菓子折を持ってきていた。
そのお菓子の箱に千堂さんが、
「今度、異動【してくる】社員さんからです」
と、書いていた。
それを見た福成さんは店から異動【していく】社員さんに、
「お菓子ありがとうございます」
と言っていた。
モチロン社員さんは、
「は?」
というリアクション。福成さんが話しかけるとだいたいみんなこんな反応になる。
ここまで同じ日の出来事である。
それから数日後、社員さんは、【石橋さんと言う】異動していった。
そしてある朝福成さんは言った。
「石橋さん辞めらっしゃったとでしょ??」
みんな空いた口が塞がらなかった。
底辺の頂点 みや @kula-Miya
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。底辺の頂点の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
日々の風景記録、もしくは雑談 /プラセボ
★9 エッセイ・ノンフィクション 連載中 34話
近況完全網羅備忘録/詩川
★3 エッセイ・ノンフィクション 連載中 44話
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます