　さて、先にも話した通りのGがやって来た。

　ポイント３倍デーでこの日は月末抽選会の最終日。

　正直めちゃめちゃ忙しい。そんな時にも容赦なくGはやってくる。

　そしてこの日、Gと大坪がなにやらトラブったらしい。

　佐伯が勤務を終えて帰った後事件は起こった。

　いつものようにGがいちゃもん(？)をつけているかと思いきや、どうやらこの時ばかりはGが言ってることが正しかったらしく、店長は一生懸命謝っていた。

　するとその横で大坪は、

　「いやでもですね―――」

　と、めちゃくちゃ反論にかかったらしい。

　店長は

　(少し黙ってろッ)

　と心の中で思い続けた。

　そしてこれにもGは激怒し、いつにも増しての説教が始まる。

　そしてその後、店長が必死に謝ってる横で大坪がそわそわしだした。

　「ちょっと納豆の品質管理が気になるので行ってきます」

　と言い残し、大坪はその場を抜け出した。

　これにはさすがのGも呆れたらしく、いつもなら最低1時間以上は繰り出されるクレームを言うことすら諦め、すぐに帰って行った。

　怒られている側から仕事をする為抜け出すこの神経。

　一体脳みそはどうなっている事やら……。

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

新規登録で充実の読書を

マイページ: 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる; 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める; フォローしたユーザーの活動を追える
通知: 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴: 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい