第6話 レジ対応

 スタッフに対して、店長にすらもあの横柄な態度で果たしてお客様への対応はどうなのか。

 気になる方もいるかもしれない。きっと想像通りだと思いますよ。

 いや、想像以上かもしれません。


 まずはレジでの対応。

 大坪はお客様にも平気で失礼な態度を取る。

 お客様の中には健全なお客様はもちろん少し知的障害のある方や怪我されている方もいる。海外からのお客様も少しいらっしゃる。

 ほとんどが日本人だがある日大坪は、


 「海外の方ですか??日本語分かりますか??」


 と言ったことがあったらしい。もちろんこれが海外の方ならばそう不自然でもないのだが、そこにいたお客様は生粋の日本人だった。

 仮に海外の方だったとしても少し言い方を考えなければならないのが接客業。

 大坪はそこに少しの配慮もない。




 次のレジ対応はもっと強烈。

 レジである以上お客様へおつりを返す工程は必ずある。

 それはコロナ禍であっても。

 コンビニなどではコイントレイ等に1度置いてからお客様に取って頂くという対応になっている所もあると思います。


 うちの店では同じようなコイントレイはなく、レジの横にコイントレイが固定されている。

 なので、基本的には手渡しでおつりを渡すことになるのだが、皆さんあの大坪ですよ??

 一緒に働いているスタッフ、店長にすら極端に距離をとる大坪ですよ????


 おつりを受け取ろうとするお客様のはるか上空から(ちょっと言い過ぎました)お金を落とすように、と言うか明らかに落としてお客様に渡すという対応。

 どうですかこれ??コロナ禍だから良いと思います??

 当然お客様は激怒。店長は平謝り。


 その後店長から叱られるのだが、大坪はいつものように


 「でも、だって……」


 店長は通算どれくらい書いたかも分からない【報告書】をまた書くことになった。


 後日の店長曰く


 「基本的に店長がやらなくていい本部がやる様な仕事も大坪さんのおかげで(せいで)誰よりも出来るようになったよ」


 と、開き直っていた。


 そしてこの大坪の行動は直ることなく、2度、3度と繰り返すのだ。

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