第14話 初依頼、達成!
「じゃ、みんなはここで待っててね~」
スライムたちはみんな散り散りになって家の探索に向かっていた。
それを見て、私が家を出ようとしたとき、足を突かれた気がした。
「ん?あ、どうしたの?」
スライムちゃんが私の事を見てきていた。
目はないけどね。
つんつん。
ぷにぷに。
めっちゃアピールしてくる……可愛いんだけど!
「もしかして、ついて来たいの?」
私がそう言うと、
『きゅぅ!!』
と応えた。
なんだろう、可愛さで私を殺しにかかるのやめてもらっていいですか?
そんなのやられたらさ?連れてい行くかないじゃん。
「ほら、おいで」
ぴくっ!と嬉しそうに跳ねた後、出した腕を登って私の頭に乗ってきた。
やっぱ気に入ってるんだね、私の頭。
さて、行きますか、ギルドへ。
頭の上のスライムちゃんをつんつんしながら歩いていると、門のところで呼び止められた。
「止まれ!そこの者!頭のスライムはなんだ!?」
ですよねー。
気になるわな、普通。
「この子は私が
「なにか証拠とか見せた方がいいですか?」
証拠を見せろと言われても困るけどね……。
「いや、大丈夫だ。攻撃していないところを見るに本当なんだろう」
「構わない、通れ」
良かったぁ……。
危ない危ない。
ささ、ギルドへれっつごー。
ギルドに着いて、カウンターに向かう。
シリカちゃんがまだカウンターにいた。
「シリカちゃん!」
「あれ、リーンちゃん?どうしたの?」
「依頼終わったから帰ってきたんだ~」
「え?もう終わったの!?」
「う、うん。そだよ?」
めっちゃびっくりした顔してる。
早すぎたのかなぁ?
「早すぎない?もうちょっと時間かかるものなんだけどなぁ」
「あ、もしかして、例のスキル?」
「そうそう。≪生活魔法:カスタム≫の能力の一部なんだよね」
「もう、それは生活魔法の範囲を超えてるんじゃ?」
だよね、私も思います。
「ま、それは置いといて、依頼達成報酬渡すから、袋出してー」
私は≪
「はい、どうぞ」
「片方がヒール草で、もう片方が上位ヒール草ね」
「今のは異空庫!?それに二袋!?そして片方は上位ヒール草!?」
シリカちゃんが固まった。
戻って来そうになかったからか、隣の手の空いていたお姉さんが代わりにしてくれた。
「依頼達成報酬の5000セルと追加報酬の20000セルになります」
「ではギルドカードを出してください」
なぜギルドカードを出すかわからないけど、言われた通りに出す。
ピロンっ♪
お姉さんが台にカードを
「はい、カードに25000セルチャージしました」
「お店においてあるこのような台に支払い時に
「なるほど、ありがとうございます!」
現金を持ち運ばなくていいんだね!
すごく便利だ……。
「初依頼達成おめでとうございます。これからも頑張ってくださいね」
胸がじーんとした。
私はただその言葉が嬉しかった。
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