友達が合コンカラオケに平安貴族の格好で来たんだが?!
@tyuuki74
友達が合コンカラオケに平安貴族の格好で来たんだが?!
登場人物
たかし・・・うえだの親友 合コンの幹事
うえだ・・・たかしの親友 カラオケを歌会と勘違い
女子達・・・1人は色白清楚系 もう1人は褐色スポーツ系
筆者の趣味で話には関係ない
〜カラオケルーム〜
たかし 「あいつおそいなぁ
もう予定より30分遅れてるぞ。
一人で会話持たせるの無理が出てきたしなぁ
てか今日の子達めっちゃかわいい!
絶対お持ち帰りしてやる( ゜д゜)/」
うえだ 「ごめんごめんおくれたでおじゃる」
たかし 「え・・・?おじゃる?」
顔を上げると着物を身につけ 杓子をもったうえだの姿
たかし 「え・・・?」
うえだ 「いやぁー 久々だから着るのに戸惑っちゃてさー
で、お題はなんなにでおじゃるか?」
たかし 「いや待て待てお前 その格好は何?
あとおじゃるはやめろ。」
うえだ「えー! せっかく前の日からイメトレしてきたのに・・・まあいいか。
あとらいんで合コンはカラオケで歌って決定って言ったじゃないか!
お前らこそなんでそんな普通の服きてるんだよ!」
たかし 「歌ってそっちじゃないよ!!
言いたいことは山ほどあるけど 今更仕方がない
女の子もひましてるし・・・
まぁ その格好でも歌はうたえるだろ・・・」
死んでしまった場の空気
ここは俺がなんとかしなきゃいけないと気合を入れるうえだ
張り切って声を出す
うえだ 「気を取り直して入れてくよー!
せっかく夏だし
まずは、「夏色」!!(≧∇≦)」
うえだ 「ふむ・・・
春過ぎて夏来にけらし白妙の
衣干すてふ天の香具山 」
たかし 「うん?」
うえだ 「この歌は、春が過ぎて夏が・・・」
たかし 「ちょっとまったーーー!
間違い訂正したところじゃないか!
それにそのまんまだし!
せめて自分で作れよな!!」
うえだ 「なんだと!
盗作ではない!
そんなに疑うというならいまからもう一個作ってやろう!!」
しばし部屋に静寂がおとずれる
謎の緊張感が部屋を走り抜けている
うえだはゆっくりと顔あげた
うえだ 「 秋の田の吉岡里帆の庵の苫をあらみ
わが衣手は露にぬれつつ 」
たかし 「いやパクリじゃん! 下ねたじゃん!
何だよ露って・・・」
(♡トクン) (♡トクン)
女子たち 『付き合ってください!!』
たかし 「え?今の歌で?! バリバリ下ねただよ!
着物だよ 友達の俺が言うのもだけどくるってるよこいつ!」
うえだ 「まあまあ そんな興奮すんなよ・・・
とりあえずお嬢さんたち場所変えない?」
たかし 「ちょっと待てよお前! 何帰ろうとしてるんだ!( ゜д゜)」
そう言っても店から出ていってしまった彼ら
自分もやるせない気持ちで店を出る
表に出ると耳を塞ぎたくなるほどのクラクションの嵐
たかし 「珍しいな。めっちゃ車渋滞してる・・・
あれ? 渋滞の先頭にいるの牛車じゃね?」
友達が合コンカラオケに平安貴族の格好で来たんだが?! @tyuuki74
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