ショウワマスク140字小説コンテスト あなたの横顔


「どこまで続くんだろう」

何もない大地を目に焼き付けようとするその表情は、真剣そのものだった。

木も建物も生き物すらいない、乾いた世界が広がる。虚無の星だ。

なぜ、すべて消えたのか。それを解き明かさなければならない。

夢中になって考えている横顔を私はじっと見つめていた。

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