第11話 守ってあげたい(3)
「ふふふ。気になる?」
お姉さんがそう言って自分の胸を少し触ると、柔らかな胸が波打つように揺れた。
「少し暑くなってきちゃった」
真希お姉さんはそう言うとボーダーのシャツに手をかけて脱ぎ始めた。シャツだけでは無くてジーンズも脱いで、そしてあっという間に下着も脱いで素っ裸になった。太陽が輝く昼間、野原の中の裸の真希お姉さんはとても綺麗だった。
「え?……ちょっと!……人が来たらどうするんですか!」
「大丈夫よ。ここまで来る人なんかあまりいないし、それに来るとしても自動車で来るしか無いから音ですぐ分かるわ」
「でも、そういう問題じゃ無くて……」
「いいじゃない。気持ちいいし……こういう感じの絵を美術の授業で見たわよね……印象派だったかしら?」
レジャーシートの上に座る真希お姉さんの裸は確かに絵画のように美しい。夏の日差しは真希お姉さんの白い体を明るく輝かせている。なのに、何故かお姉さんは日焼け一つしていない。三角座りの格好からお姉さんは僕に手を伸ばして引き寄せた。そして、膝をついて中腰の姿勢になって僕の方に手を伸ばして誘ってくる。
黒い髪に白い体のコントラスト、豊かな胸、細くくびれた腰、足の間の繁み、丸い大きなお尻、肉付きの良い太腿……夢のように綺麗で扇情的な姿だ。僕は蜜に吸い寄せられる蝶々のように真希お姉さんに引き寄せられて膝をついて、そしてお姉さんの肩に触れて抱き寄せて、唇をむさぼった。
甘い果実の匂いが強く濃くなってきて、僕は我を忘れて真希お姉さんと抱き合い、唇を重ねて舌を絡ませた。お姉さんの柔らかな舌の感触も、なめらかな肌も、豊かな胸も、全てが気持ちよく感じられる。下半身はもう固くなっていて僕のジーンズに当たって痛いくらいだ。
「いっぱい触って……気持ちよくして」
そうお姉さんは言って僕の手を取って自分の胸の方へと導いた。僕の両手がお姉さんの胸に触れる。手のひらからはみ出る柔らかな胸の肉の感触に夢中になってしまう。
さらに僕の右手を取って、股間の繁みへと導いた。先日教えてもらったように優しく触って見ると、お姉さんのその部分は熱く湿っていて、突起も固くなっていた。左手が触れている真希お姉さんの乳首も固くなっているのが分かる。
「舐めてみて」
お姉さんがそう言って胸を持ち上げて乳首を見せてくる。ふんわり盛り上がった乳輪と固くなった乳首がとても綺麗だ。僕は片手でお姉さんの胸を揉みながら片方の乳首に吸い付いて舌で舐め始めた。右手はお姉さんの柔らかなお尻や太腿、股間の熱い繁みの感触を求めてさまよっている。
何かにとりつかれたかのように僕は夢中でお姉さんの体の感触を楽しんでいた。真希お姉さん以外、周りのものはもう目に入らない。
真希お姉さんが僕の足の間に手を伸ばしてきた。さっきから苦しいくらいにそこは勃起していて、お姉さんの柔らかな手が触れると、電気が走ったかのように気持ちいい。
「……しよ?」
お姉さんが誘ってきて、僕はもちろん我慢なんか出来るはずも無く、ベルトを外してジーンズを脱ぎ始めた。でも、手が震えてうまく外せない。
その間にお姉さんはリュックを開けて中から何かを取りだした。一つはコンドームの箱なのだけれども、もう一つは別のものだ。
「真希お姉さん、それは?」
「これ、昔うちで飼っていた犬の首輪なの」
お姉さんはそう言って首輪を自分にはめた。
「貴文くん、私を貴文くんのペットにして……飼い慣らして……」
甘い果実の匂いが風に乗ってきて更に濃くなってきたように感じられる。さっきからとても興奮していて、いつものように頭が動かないけれども、真希お姉さんの表情はとても真剣に見えて、それがどうしても必要なことなのだと思えた。
「お願い……私を貴文くんのものにして欲しいの」
首輪をはめた裸のお姉さんに近づいて、ペットにするように顎のあたりを撫でると、お姉さんは目を細めて顔を赤らめた。とても嬉しそうに見える表情だ。
お姉さんの手がまた僕の股間に伸びて、裸の下半身を触ってきた。
「すごいね……カチカチで脈打ってる」
僕の性器はさっきからずっと痛いくらいに勃起していて、お姉さんの手のひらがとても気持ちが良い。僕はゴムを取ってかぶせようとするけど、手が興奮で震えてうまくいかない。お姉さんが手伝ってくれて、やっと装着できた。
僕の準備が出来ると、お姉さんはレジャーシートの上にうつ伏せに這ってお尻をあげた姿勢になる。
「貴文くん……今日は……後ろから来て」
大きな胸は見えないけれども、蜂のようにくびれた腰、横に大きく張り出した綺麗なお尻、なだらかでムチムチの太腿、そしてお姉さんの大切な部分がとても綺麗に見えてすごくエッチな眺めだ。白い背中がとても綺麗で、まるで白く美しい獣のように見える。
膝立ちで近寄って真希お姉さんに入れようとしてみたけど、やはり震えてしまってうまく入らない。お姉さんが足の間から手を伸ばして僕の性器を触って自分の場所へ導いてくれて、僕は真希お姉さんの中に入っていった。
その後は……本能に任せて何度もお姉さんを突いて……輝く白い光に包まれたような感覚とともに僕は射精してしまった。魂が吸い取られるように気持ちが良い。気がつくと僕はその場に尻餅をついていて、ゴムの中にはすごい量の精液が吐き出されていた。
「どう?後ろからするのも気持ちよかった?」
お姉さんが四つん這いのまま、こちらに顔をむけて聞いてきた。
「すごく、ものすごく良かったです」
「良かった」
四つん這いで首輪をはめた裸の真希お姉さんは、とても美しい野生の白い獣のように見えた。汗で乱れた髪も美しい。顔も赤くて息も荒くなっている。
落ち着いてくると、僕も喉がカラカラで汗だくで激しく呼吸を繰り返しているのに気がついた。ゆっくり世界が彩りを取り戻していく。青い空、緑の野原、さざ波が立つ池の水面、優しく吹く涼やかな風……絵画のように美しい景色の中の真希お姉さんの裸はとても綺麗に見えた。
ティッシュでお互いに拭いて、僕は水筒から湧き水を飲んだ。カラカラの喉にしみ通ってくる美味しさだ。真希お姉さんも湧き水を飲んで一息ついている。
真希お姉さんは自分の首から首輪を外してリュックにしまい始めた。
「ごめんね貴文くん……でも、どうしてもこうして私の体に私が貴文くんのものだって躾けて欲しいの。お願い」
理由なんて分からない。でも、お姉さんの真剣な表情で、それが真希お姉さんにとって本当に必要なことだったのだと思えた。
汗が引くのを待って真希お姉さんは服を着始めて、僕もジーンズをはいてレジャーシートの上で涼んで一休みした。太陽はまだまだ高い。
やがて真希お姉さんと僕はレジャーシートをバスケットに仕舞って、来たときと同じように僕が軽くなった荷物を持ってトゥディの後部座席に運んで、2人で乗り組んで山道を戻っていった。
お姉さんがテープでかかっていたのとはまた別の松任谷由実の曲を歌い始めた。真希お姉さんの歌声はとても綺麗で、お姉さんもご機嫌で歌っているのが分かる。僕はそれを心地よく聞きながら助手席で半分まどろんでいた。
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