第7話 Runner(2)
お姉さんがアルバムと一緒に持ってきたバッグを引き寄せて手にとって、少し考えるような仕草をする。手に持ったまま僕の下半身の方に近寄ってきて、手のひらで触れてきた。固くなった僕のものは寝間着代わりのジャージを押し上げている。
お姉さんがその部分に軽く触れる。
「一回、出したほうが良いかも……そのほうが上手くいきやすいって言うし」
お姉さんは僕のTシャツを脱がせて、僕の側に来た。手は優しく僕の下半身を撫でている。
「貴文くん、やっぱり男の子なんだね。お腹も筋肉がついていてかっこいいよ」
唇がまた合わされる。何度目のキスだろう。でも、今度はお姉さんの舌が僕の口の中に入ってきた。柔らかで気持ちがいい。ほのかに熟した果実の匂いと、お姉さんの唾液の味がする。
「貴文くんも舌を出して……そう、これが大人のキス。気持ちいいでしょ?」
とても気持ちがいい……でも、僕に触れる手も、間近に感じられるお姉さんの裸の体の感触も、すべてが夢のように気持ちが良くて、何がどう気持ちがいいのかわからなくなってしまうくらい気持ちがいい。
「貴文くんも脱いで」
そう言われてしまい、僕はジャージとパンツを脱いで裸になる。性器はガチガチに勃起していてすごい角度で立っていた。
お姉さんが僕を寝転がせると、足の間に座って、顔を僕の股に近づけてきた。そして口を開いて舌を出したかと思うと、ぺろっと僕の性器を舐めた。電撃のような気持ちよさが全身を貫く。
「真希お姉さん、そんな、汚い……」
「大丈夫よ。貴文くん、ちゃんとお風呂で洗ってるじゃない。少し臭うけど、いい匂いよ。男の子の匂い」
口を大きく開いて僕のものを含み始めた。真希お姉さんの温かい唇に包まれてものすごく気持ちがいい。お姉さんがそのまましごくように口を動かしてくると、目の前が真っ白になって、すごい勢いで精液が吐き出された。僕は声にならない叫びを上げてそのまま脱力するけど、性器はまだ勃起したままだ。お姉さんの喉が鳴った。
「……飲んじゃった……やっぱり1回出しても元気いっぱいだね」
そう言ってお姉さんは僕の性器を撫でて、バックを引き寄せて中から何かを取り出し始めた。
「これ、つけておかないとね……最初は私がつけてあげるね」
真希お姉さんが取り出したそれはコンドームの箱だった。お姉さんが袋を取り出して、そして僕の勃起したその部分につけていく。避妊具が必要になるようなことを今からするんだ、と思うと期待と興奮が止まらない。夢見心地のうちにお姉さんが僕にそれをつけると、寝っ転がっている僕の上にまたがってきた。
「最初は私のほうが上でいいよね」
お姉さんの大きな胸が、裸の体が僕の上に乗ってきて、とても綺麗だ。興奮で言葉も出てこない。さっきからずっと心臓の鼓動が激しくて耳から脳にまで響いてくるようだ。
入った瞬間はよく覚えていない。気がつくとお姉さんが僕の上で動いている。豊かなおっぱいが揺れていてとてもいい眺めだ。真希お姉さんの表情も顔が少し赤らんでいて、とても色っぽくて素敵に見えた。
どれくらい真希お姉さんは動いていただろうか?やがて、目の前で星が弾け飛ぶような感覚とともに、僕は射精した。少しずつ落ち着いてくると、100メートル走の後のように自分の息がものすごく荒くなってるのに気がついた。真希お姉さんも同じように息が荒い。
真希お姉さんがゆっくり僕から離れて、僕の性器の竿の部分についたままのコンドームを外して眺めていた。
「2回目なのにたくさん出たね」
2回も射精したというのに、まだ勃起が収まらない。汗ばんだお姉さんの裸の体を見ていると、更に興奮してしまう。僕の目には真希お姉さんがキラキラと輝いているように見えた。お姉さんが唇を近づけてきて僕らはまたキスをした。柔らかな舌の感触が感じられて、少しだけ気持ちが落ち着いてくる。熟した果実の匂いが濃くなってきたような気がした。
ハアハアといいながら真希お姉さんが布団の上に横たわる。張りのあるおっぱいは重力にも負けずに綺麗な形を保っていて、そこからほっそりとしたお腹にかけてのラインもとても美しい。
「貴文くん、まだ元気だね。もう1回しよ?……今度は貴文くんも私をいっぱい触って、一緒に気持ちよくなろ?」
僕はゆっくりと手を真希お姉さんの胸に向けて、ぎこちなく触り始めた。肌の感触も柔らかさも、とても触り心地がいい。
「そう、優しく触って……いっぱい愛して」
その言葉がものすごく可愛らしく、愛おしく思えて、真希お姉さんの体をもっと感じたくて、僕はお姉さんを抱きしめた。汗ばんでいるのに、お姉さんの体は何故かひんやりと感じられた。柔らかさも感触もとても気持ちがいい。女の人の体ってとても素敵だ。
大きな胸に顔を埋めてみると、とても柔らかくて幸せな気分になる。お尻から細くくびれた腰にかけて撫で回すと、お姉さんの体はやはり少し湿っていた。
「乳首も触ってみて……とても気持ちがいいの……今、興奮していて固くなってるから優しくね」
女の人の乳首を触るのも初めてだからよくわからないけど、お姉さんの反応を見ながら撫でるように触ると、とても気持ちが良さそうな表情だ。
「おま◯こも触ってみて……そう、優しくね……突起があるでしょ?そこがすごく感じるから、弱くね……良い……今はすっかり私も興奮しているけど、女の子とエッチする時は、こうして十分にほぐして気持ちよくなってからしたほうが良いの」
こうして、お姉さんに手取り足取りエッチの仕方を教わった。真希お姉さんに促されてゴムを僕のものに装着して、仰向けになったお姉さんの上にかぶさっていく。お姉さんが入れる場所に導いてくれて、僕はゆっくりと差し込んでいった。お姉さんに包まれてとても気持ちよく感じられる。
「入ったわね……じゃあ、動かしてみて……」
2回も出して少し落ち着いたと思ったけど、もう僕は無我夢中でお姉さんの中に突き入れてしまった。理性が全て溶けてしまいそうな快感。僕の下で真希お姉さんが喘いでいる。夢のような光景に更に興奮して……放出した瞬間に魂が抜き取られたかのようになってしまって、気がつくとお姉さんの上に覆い被さっていた。
「貴文くん、大丈夫?」
「大丈夫です……重くなかったですか?ごめんなさい」
「いいのよ……貴文くんの体、たくましくて素敵よ」
お姉さんはそう言ってくれたけど、やっぱりまだまだ僕は子供だな、と思ってしまう。夢中になってしまって、思っていたようには何も出来なかった。
「どう?動ける?」
「腰が抜けちゃったかも」
力があまり入らない。
「初めてだもんね……じゃ、私が後始末しておくから」
真希お姉さんはそう言ってゴムを外して僕のものを拭いてくれた。あたりを見回すと脱ぎ散らかした2人の衣服が布団の周りに散らばっている。
お姉さんはそれを集めて、僕の服は僕の方に置いて、自分の服を着始めた。僕もゆっくりとパンツを穿いて、寝間着代わりのTシャツとジャージを来た。パジャマ姿に戻った真希お姉さんも、とても色っぽくて綺麗だ。
「どうだった?私で良かったかしら?」
「……夢のようでした」
「ありがとう」
真希お姉さんの顔がまた近づいてきて、軽くキスをして、僕はとても幸せな気持ちになってしまう。
そして、真希お姉さんはアルバムやバッグを持って部屋から出ていった。僕はその後姿を夢と現実の境目の景色のように見ていた。
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