第8話 神代 優
私の名前は 神代 優。
家族は異母兄妹で歳の離れた兄である、神代 淳。
世界が突然、滅んで気が付けば草原にいた。
そこで神様を名乗る少女に頼み事をされ頼みを聞く代わりに私の願いも叶えられることになった。
私の願いはもう一度、お兄ちゃんに会いたいお兄ちゃんの妹になりたい。
そして…ゴニョゴニョ
私の両親は私が10歳、兄が25歳の時に亡くなった。
それからはお兄ちゃんが私の親代わりになって育ててくれた。
私のために働いて私のために時間を費やすようになった。
そんなお兄ちゃんを私は愛している。
だから私はお兄ちゃんに幸せになってほしい。幸せにしたいと願った。
だからお兄ちゃんに彼女ができたときは・・・
そりゃもう全力で排・・・いえ幸せになってほしいと思った。
別れたと知った時は拳を天に突き上げたものだけど。
そして結局、私の想いは伝わることなく世界は終る。
よりによってお兄ちゃんのそばにいないときに。
でも神様の頼み事を聞く代わりにお兄ちゃんに再び会えた。
神様の頼み事は私の願いでもあったから迷いはなかった。
そして転生を迎えて目の前にいたのは…
「おお、生まれたか!今度は女の子か!」
「種族はサキュバスみたいね。きっとかわいくなるわ~」
と、声が聞こえる。
サキュバス?何を言って…
あ、目が少し慣れてきた。
目の前にいるのはお父さんなのか…な…
「固まっとるな」
「この子もあなたを見て固まってるわね」
「オギャーーーーー!!!!!」
なんじゃこりゃあああああああ!
金髪で強面、若いシュワちゃんて感じの巨漢ので角の生えたオッサンが目の前にいる!
やだ怖い!
なんとか落ち着いて、落ち込んでいたお父さんがなにか魔法?を使い始めた時
人が入ってきた。
数人の使用人とおぼしき人たちと一緒にかわいい子供がやってくる。
お兄ちゃんだ。間違いない!
お兄ちゃんの子供のころの姿は写真でしか知らないけど
髪の毛が青に近い黒髪になってるけど確かにお兄ちゃんの面影がある。
やだ、かわいい!
小さいころは女の子に間違われたとか言ってたけど
こんなにかわいければ無理もない!
「おお、ジュン。ほらお前の妹だぞー」
「今日からお兄ちゃんよ~」
両親がなにか言ってるけど私はずっとお兄ちゃんを見つめる。
お兄ちゃんと目があう。
「…ユウ?」
「アウッ」
やった!わかってくれた!さっすがお兄ちゃん!
前世の兄、淳は
この世界でも、兄ジュンとして私を迎えてくれた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます