第7話 妹
「オギャア オギャアア」
「おお 無事にお生まれになったようですな」
部屋の外でボクは執事のセバスン達にかまわれながら弟か妹が生まれるのを待っていた。
前世ではボクが15歳の時で学校に行ってる間に生まれたので
こうゆう出産時にただ待ってるという経験はなかったのだがなかなか緊張するものだ。
無事に生まれたようでホッとする。
「お生まれになりました。女の子ですよ」
と、中からマリアがでてきて妹ができたことを伝えてくれる。
入っても大丈夫かを確認してから待機してたみなで部屋に入る。
妹 か。
今世でも妹ができたか。
前世の妹は結局どうなったのか。結局知ることはできないままだ。
と考えていたのだが…
「この子の名前は…ユウ だな」
「ユウ…いい名前ね」
父が魔法で妹の魂の名前を確認して名付ける。
ん…?
ユウ?
前世の妹と同じ名前だ。
「この子 黒髪だけど金髪も混じってるわね」
「本当だな。お前とわしの髪が混じったんだな」
確かに父アスラッドは金髪で母エリザは黒髪だ。
だが前世の妹 優もハーフだったため黒髪に金髪が一部混ざってた…。
「みてこの子も紋章持ちよ」
「これは…賢者の紋章か!」
妹の額には紋章が輝いている。
賢者の紋章は魔法能力の向上と思考と知識に関する能力を与えてくれる紋章だ。
そして前世の妹 優はIQ180の天才だった。
なんだか優が持つにふさわしい紋章な気がしてならない。
そして今、生まれた妹は目をうっすらと開き
なんだかジっとボクを見ている。
「…ユウ?」
「アウッ」
目があって名前を呼べば応えるユウ。
この時、直観で理解する。
前世の妹、優はこの世界でもボクの妹 ユウ として生まれてきてくれたのだ。
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