第6話 魂の名前

 それからボクが生まれたときに父が使っていた魔法。

 あれは対象の魂をみて魂の名前を視るというものらしい。

 

 そうすることで魂の名前とできるだけ同じ名前を付けることで

 その子の才能が引き出されるとゆうことらしい。

 

 完全に視える場合と見えない場合があり個人差があるようだ。

 ボクの場合は魂の名前は視やすかったようだ。

 

 魂の名前と完全に一致しなくてもある程度の才能は引き出せる。

 例えば執事のセバスン。

 彼の名前は完全には読み取れず セバス のみ見えたらしい。

 仮に全てみえた場合 セバスチャン だったとする。

 完全には一致してないがセバスンでもある程度の才能は引き出されるという事だ。


 魂の名前との一致率が少なくとも後の努力でも引き出せる。

 とはいえ魂の名前と完全に一致のほうが有利なのは違いない。

 そこで各国は魂の名前を視る技術・方法を研究している。

 魔族はその点で一歩先を行ってるらしい。

 人口の劣る魔族が人族との戦争で拮抗できた理由の一つだ。

 

 以上がこの世界で気になって調べた情報だ。

 他にもわからないことはあるがその都度調べていくとしよう。

 

 ちなみにしゃべれるようになってすぐ

「マぁマ まほー おせーて」

 と 言ってみた。

 

 中身が前世からの引き続きなので結構なオッサンなボク。

 赤ちゃん言葉で話すのはなかなかにキツい…。

 魔神の紋章の身体能力向上のおかげなのか

 1歳になる前には言葉を話せたし普通に話せたのだが。

 

「お母さん。魔法について教えてください」

 

 などと話す赤ん坊などおかしいことこの上ない。

 この世界ではそうでもないかもしれないが…。

 

 そしてボクのお願いを聞いた両親の反応は

 

「きゃあああああ! ママって言ったわ!ママよ!お願いされたわ!魔法ね!なんでも教えちゃうわああああ!」

 

「パパは!?パパとは言ってくれんのか!?」

 

 と、完全な親バカを発揮して頂いた。

 結果としては赤ちゃん言葉で正解だったようだ。

 

 そして魔力の使い方を学ぶ用の赤ちゃんの玩具を使うことから始まり

 母や執事やメイド達からも魔法を習い。

 一歳にして魔法の発動に成功すると両親だけでなくみんなから天才扱いされてしまう。

 

 前世では至って平凡な人間だったボクとしては天才扱いはむず痒くなってしまう。

 そうして魔法の訓練を続けて3歳になりしばらくして。

 

 ボクに妹ができた。

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