第4話 国について
次に世界の主要な国家について調べた。
まず自分の暮らす国。エルムバーン魔王国。
父である魔王アスラッド・エルムバーンが治める魔族の国。
ドワーフにダークエルフ、人族も少数くらしている。
種族の違いに寛容でハーフにも暮らしやすい多種族国家。
現代地球でいう日本に王都が存在しロシアと中国の一部。韓国と北朝鮮あたりまでが国土で
クの字型の形になっている。
人族の国家との戦争を終結に向けて最初に動き出した魔族側の国でもあり戦争終結から300年たったいまでは人族の国家とも貿易等で交流している。
国内は平和そのもので父はなかなか善政をしいているようだ。
安心した。安心したよパパ上。
生まれてすぐ顔を見たとき泣いちゃってごめんなさい。
ダルムダット魔王国。
オーストラリア大陸に位置する魔族の治める国。
エルムバーン魔王国とは友好国。
四方を海に囲まれているため海軍を保有する国家。
人族に対してはいまだ戦争の記憶が根強く残っているため敵対意識が強く
人族は基本的に入国できないがハーフ魔族は受け入れている。
しかし時折、迫害を受ける等の問題も起こっており完全に受け入れられているとは言えないのが
現状のようだ。
フレムリーラ連合魔王国。
北アメリカ大陸の南半分に位置する小国があつまってできた魔族の国。
魔族以外で暮らしてるのはドワーフ族と森などにいる妖精族。
他の種族とのかかわりはほとんどなく国家間でのやりとりくらい。
エルムバーンとダルムダッドとは友好国。
ヴェルリア王国。
ロシア東部に位置するエルムバーン魔王国からみて北隣にある。
人族の治める国。魔族も暮らす多種族国家。
かつて人族と魔族の戦争終結に向けて動き出した人族側の国。
そのためエルムバーン魔王国をはじめとした魔族の国とも友好的に接しており
魔族が暮らすことも認めている。
そのことで問題が起こることも少なくないが基本的に国内は平和。
魔族をいまだ敵対視する国から圧力を受けているのが
近年の悩みらしい。
グリムモア魔道国。
南アメリカ大陸に位置する。
ハイエルフが治めるエルフ族と妖精族が暮らす自然豊かな国。
ドワーフ族が治める街【ドワンド】もこの国にある。
魔法技術や魔法道具が最も発達した国だが
自然を破壊するのを忌避する国柄のため木材や鉱物資源の不足が慢性化。
他国から輸入に頼っている状態でその引き換えに技術の提供を行っている。
なおエルフ族は美男美女の集まり。
それゆえに世界で最も美人の多い国ともされている。
ぜひ行ってみたい。
聖エルミネア教国。
ヨーロッパ地方に位置する。
かつて魔獣や魔族との争いで追い詰められた人々を
聖女の紋章を宿し神族に託された武具をもって戦い救ったという聖女エルミネア。
彼女の偉業と高潔な精神。
教えを伝え広める事を目的としてできた宗教【エルミネア教】を母体とする宗教国家。
その経緯のために魔族とは相いれることができず戦争終結に同意はしたものの
いまだ戦争の火はくすぶっている。
しかし戦争が終わり人々の信仰心も薄れているという現状もあるようだ。
この国には行かないほうがいいかな・・・。
前世から宗教には苦手意識があるし魔族の自分は行かないほうが無難だろう。
以上がこの世界の主要な国家で他にも大小、様々な魔族・人族の国がある。
言語は世界共通。通貨も共通な国がほとんど、独自通貨の国は極少数のようだ。
通貨は鉄貨・銅貨・大銅貨・銀貨・大銀貨・金貨・大金貨・白金貨・大白金貨がある.
日本円に直すと
鉄貨=十円 銅貨=百円 大銅貨=千円 銀貨=一万円 大銀貨=五万円
金貨=十万円 大金貨=百万円 白金貨=一千万円 大白金貨=一億円
といったとこだろうか。
町に何度か連れていってもらった時に見た物価や本での知識からの推測だがこんなとこだろう。
あと魔族の国には王族は存在するが貴族はいない。
苗字があるのは王族のみで国名が苗字となる。
つまりボクの名前は、ジュン・エルムバーン となりエルムバーン魔王国の魔王子様になる。
魔王子様とは聞きなれない言葉だが魔族の国では魔王の子を魔王子・魔王女と呼ぶようだ。
前世では一般人だったのでいきなりの王子様扱いには困ってしまうが…。
徐々に慣れるしかないだろう。慣れるといいな…。
傲慢な支配者にならないようにしよう。クーデターとか起こされたくないしね。
とはいえ長命な魔族の父なので国を継ぐことになるのはまだまだ先のことだろう。
今は心配するのはやめておこう。
人族の国には王族のほかに貴族も存在し王族と貴族のみが苗字を持つ。
王族と貴族が国と領地の管理を行い政治と仕切っている。
他国に行った際、魔族嫌いな人が治める土地に行く際には注意が必要だろう。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます