第3話 世界について

 転生してから2年が過ぎた。

 生後10カ月くらいであるけるようになったのでそこからは調べものもはかどった。

 ハイハイならもっと早くできたのだが基本的にだれかがそばにいたので

 ハイハイだとあまり離れようとするとすぐにつかまってしまったのであまり自由に動けなかったのだ。


 まずこの世界はボクが元いた世界・・・現代地球と呼ぶが神様の言う通りよく似ている。

 世界の形、地形がほぼ同じだ。

 違う部分は日本列島が繋がって一つの大陸になっている。北海道・四国・九州が繋がっているのだ。


 沖縄諸島・淡路島・佐渡島・五島列島などは繋がっていない。

 あと北海道にあたる部分がユーラシア大陸と一部繋がって地続きになっている。

 ほかにも違いがあるかもしれないが元は日本人のボク。ほかの国の地形など詳しくは覚えていない。

 日本でも常識程度にしか覚えてないし・・・。


 次に言語だが、生まれてすぐ両親の会話が理解できたことから予想していたが日本語が世界標準語のようだ。本に書かれてる文字も日本語だ。英単語も一部混ざったりして現代地球の日本語に非常に似通っている。これはすごく助かった。日本語がベースでほかの言語とかないのになぜ英単語が混ざったりするのか理解不能だが・・・。


 

 次に種族について。

 まず最初に魔族について調べた。だって自分のことだしね。

 魔族・・・悪魔族・獣人族等の総称で人族よりも長命な者が多い種族。

 戦う事に優秀な者が多く好戦的でもあるが両親や仕える使用人達を見る限り邪悪な存在ではないようだ。

 むしろ穏やかな人も多い。人族とは長く戦争をしていたが300年前に戦争は終わり今では交流もある。

 ただ一部の地域・国では根強く魔族を弾圧・迫害している。逆に魔族の国の一部地域でも人族を弾圧しているようだ。


 そしてボクの両親は二人とも悪魔族。父はデーモンで母はサキュバスらしい。

 ならその二人から生まれたボクも悪魔族じゃないとおかしいのだがボクの種族は堕天使。

 おかしいと思うのだがこの世界での魔族の間ではよくあることらしい。

 とゆうのも狼人族と犬人族の間に猫人族が生まれたり悪魔族と獣人族との間に小人族が生まれたりする。


 激しく遺伝子システムにツッコミを入れたい気分だ。 ナンデヤネン である。

 一応、これは長い歴史の中でいろいろな種族の血が混ざったため

 ほとんどの魔族はすべての魔族の血を受け継いでいるらしいが、それにしたっておかしいと思う。

 ちなみに人族と魔族の間に生まれた子は必ずハーフ魔族になるようだ。


 次に人族について。

 この世界で最も人口の多い種族。他のほとんどの種族と子を成すことができる。

 現代地球の人間とほとんど同じと考えていいだろう。

 現代地球と同じように白人や黒人や褐色肌の人もいる。寿命もほぼ同じようだ。


 次にエルフ族について。

 エルフ・ハイエルフ・ダークエルフ等の種族。 

 人族より長命で若い時期が長く魔法に優れている。

 人族と一部魔族との間に子を成すことができる。 

 特に対立してる種族はないがどちらかといえば人族よりのようだ。


 次にドワーフ族。

 現代地球の物語等にでていたドワーフのイメージとほぼ同じだろう。

 長命で酒好き。手先が器用で鍛冶や物作りが得意。

 どの種族とも付き合いがあり各国でたくさんのドワーフが暮らし雇われ働いている。


 次に妖精族。

 シルフ・ドライアード等の種族。

 森や山、海や湖など、豊かな自然のある場所で生きる種族。

 必然的に街中では暮らしがたいようだ。

 自然を愛するエルフ族と親しい間柄にある。


 最後に神族。

 神族についてわかっていることは少ない。

 天使がいることはわかっているので存在は確かのようだがあまり世界に関わってはこないようだ。

 魔族と人族の長い戦争の歴史の中で何度か姿を見せたようだがどこにいるのかもよくわかっていない。

 

 ただ神様によって転生された身としてはこの世界の神族は神様というより神族という一つの種族に過ぎないのでは?という考えが拭えない。

 強い力を持っているのではあろうが現代地球の神の概念とは少し違うように思う。

 友好的にできるのであればいいがなんとなく関わりあいにならないほうがいい気がする。


 あとは種族とは違うが魔獣や幻獣という存在もいる。

 おそらくは魔獣が神様の言っていた化け物のことだろう。

 魔獣とは通常の動物とは違い魔力を持ち特殊能力を持った危険な存在。

 意思疎通が可能な存在もいるし従えることが可能なものもいるが

 基本的に全ての種族の敵だ。

 現代地球のマンガやゲーム等に出ていたモンスター、ゴブリンやオーク・ドラゴン等も存在する。


 幻獣は危険な存在もいるが基本的に意思疎通が可能。

 こちらから危害を加えない限り無害なものが多い。

 幻獣の中でも特に強い力をもった存在を神獣と呼び敵対するには覚悟がいる。

 ユニコーン・ペガサス等がいる

 友好的で穏やかなドラゴンは幻獣扱いされるようだ。


 とゆうかやはりいるのかドラゴン。

 いつか会ってみたいものだ。

 魔獣扱いのドラゴンと会うのは怖いけど・・・。

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