第7話 不穏な予感

ある日の学活、明音目線


担「授業始めるぞー。席つけー。」

友「絶対あれだよ!文化祭だよ!」

明「1回落ち着いて!違うかもしれないし」

担「文化祭の出し物決めたいんだが、あとは実行委員で頼めるか?」

「「はーい」」

文化祭実行委員の司会はとても上手くびっくりするぐらいすんなり決まった。問題はその内容で...

友「何よ...『男装女装喫茶』って...性別変えた人に給仕されるって事でしょ?誰得?」

明「まあまあ、落ち着いて。もう決まっちゃったんだし」

友「決まったからにはやるわよ。ただ、納得できない!こんなのでお客さん来るの?」

明「知らないわよそんなの。あんたの男装意外と似合ってたりして。」

友「あんたの方が似合いそうだけどね」チラッ

明「そう?」

友「例えば...体つきとか?」チラッ

ピキッ

友「あんた意外とがっしりしてるからね。結構様になるかもよ?」

明「そ、そう...」

断崖絶壁とか言われたらヤるとこだった...危ない危ない。

友「彼氏くんとこは何すんだろうね?」

明「さあ?」


アオのクラス


担「文化祭の出し物を決めたいのだけれど、実行委員の2人。頼めるかしら」

「「はーい」」

この2人はまずい。絶対グダる。


女子「もう屋台でいいじゃない!嫌よ!メイド喫茶なんて!」

男子「誰もメイドなんて言ってないけど...もしかしてやりたいのか!そうかそうかそんなにやりたいなら決まりだな」

女子「い!や!って言ってんの!あんた日本語わかる?幼稚園からやり直してきたら?」

男子「お前こそ自分で言ったこと覚えてる?覚えてないんならそろそろ老人ホームにでも入れば?」

ヒートアップしてる...これはまずいぞ...

「喧嘩はやめなよ2人とも」

ナイス!実行委員の人!

「「(あんた)(てめぇ)は黙って(て)(ろ)」」

「はい...スミマセン...」

実行委員の人ぉぉぉぉぉぉ!もう少し頑張って欲しかった...しょうがない

アオ「あー、うるさいなぁ。こんな簡単なことも決められないのか?2人は。これじゃあ実行委員の人達が可哀想だよ」

男子「てめぇ。喧嘩売ってんのか?」

アオ「別に。思ったことを言っただけだよ」

そして二人を見てこういった

アオ「あんたらと同じようにね」

2人「「!!!」」

アオ「女子は喫茶店嫌なんでしょ?なら屋台でいいじゃんどこに揉める要素があるの?」

男子「それは分かった。ただ煽ってきたこいつは許さねぇ。」

女子「あら、珍しいわね気が合うなんて。こっちだって同じ気分よ。」


実行委員目線


まさに一触即発。ゴゴゴゴ...って表現が似合いそうな空気、ここでなにを考えたのかアオが、

アオ「こんな低レベルな言い争い見せられるこっちの身にもなってよ」

火に油を注いだ。

男子「あ''あ''?」

女子「喧嘩売ってんの?」

アオ「好きにとらえてよもう。付き合ってらんない。」

2人に冷たい目線をあびせ、まず女子に、

アオ「幼いんだよあんた。やりたくないってのはもう嫌ってほどわかってんのに喚き散らかして。クラスメイトとかほかのクラスのこと考えろよ。お前が1番幼稚園戻った方がいいぞ?」

女子「なっ...!」

そして男子に、

アオ「さっき言ってたこと聞いてたよね?聞こえるように話したはずだし。」

男子「てめぇ舐め腐った態度とってんじゃねぇぞおい!もう1回言ってみろよあぁ?」

胸ぐらを掴まれたが怯む様子もなく、

アオ「聞こえてねえんじゃん。耳遠いんじゃねえの?周りのことも考えねぇで喚いてんじゃねぇっつったんだよ。周りのことも考えられねえし耳も遠いしってお前が1番の老害だよ。てゆうかさ、胸ぐら掴んでるけど、ここ、どこか分かってる?教室のど真ん中だよ?ここでそんなことしていいの?やっぱり老害じゃねぇかよ。」

男子「ッチ!...覚えとけ!」

アオ「......ふぅ~」

友「お前すげえよ」

アオ「ついカッとなっちゃって」

担「と、とりあえず決まったし、明日から準備開始ね。騒いだ3人、後で職員室来なさい。っともう時間なのね。号令お願い。」

やっぱそうなるよなぁ

こっぴどく叱られたが、この1件はアオの武勇伝としてしばらく語り継がれていた

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