第4話 風邪は良くない!


アオ「おふぁよー」

明「珍しいわね。朝寝坊なんて。いつもならもう出てるじゃない」

アオ「今日は朝練休みだよ」ファァ

明「...?(なんかいつもと違う?)」

父「お前、熱ないか?」

アオ「そうかなぁ...とりあえず測ってみるか」

結果、37.5。思い切り熱。

父「やっぱりな。今日は休め。大人しく寝てろ」

アオ「はーい」シュン

明(なんか...幼い...かわいい...!)

母「ごめんね今日は用事があってでなきゃいけないの。だから面倒みれないけど...大丈夫?」

アオ「大丈夫だよ~。ほらぁ、思い切り元気だし~」

父「お前自覚症状ないからって油断してんなよ。中一の時のことは忘れたのか?」

アオ「うぐっ...わかった。大人しく寝てるよ」

明「今日出来るだけ早く帰ってくるから」

母「そうだ、鍵渡しとくわね」

明「ありがとう、私、そろそろ出ないと。行ってきます」

父「わあぁ!もうそんな時間!?行ってきます!」

母「私もそろそろ出ないと。アオ、ちゃんと寝とくのよ。行ってきます」

アオ「行ってらっしゃい......寝るか」


\タッタッタッ、ガチャッ/

アオ(帰ってきたのか)


放課後、家。明音目線


明(だいじょぶかなぁ、7.5って割と高いと思うけど...)

ガチャッ

アオ「おかえり~''明音''~」パァァ

明「たっ、ただいま。アオ、君...///(え?今なんて呼んだ?家で『姉ちゃん』って呼んでたよね?熱のせい?)」

アオ「姉ちゃん?どうしたの?どこか痛いの?」(子どものような困り顔)

明「(あ、戻った)大丈夫よ...よしよしナデナデ(なんか犬の耳としっぽが見える気がする...)」

それくらい甘えてきていた。

明「そういえばちゃんと寝てた?」

アオ「うん、寝てた」ニパァ

明「そ、そう...(ぐっ...なんでこんなに可愛いの!?)」

アオ「どうしたの?『お姉ちゃん』?」

明「なっ、なんでもないよ!(なんなんだこの可愛い生き物は...)」

アオ「あ、寝てないと」

明「そ、そうだよ!大人しくしてないと!(危ねぇ危ねぇ尊死するとこだった...)」

制服から部屋着に着替えて風邪薬を持ってアオの部屋へ

明「入るわよ」コンコン

アオ「お姉ちゃん...!」パアッ

明「とりあえず風邪薬持ってきたけど飲んどく?」

アオ「やだ。苦いもん」

明「ぐっ...(理由、可愛いかよ...!)」

でも今回でわかったことがある。どうやらアオは風邪をひくと精神年齢が退化するらしい。朝、お父さん自覚症状がなくてもとか言ってたから頭痛いとかはないのだろう。なんとタチの悪い風邪なんだ。唐突にこんなにかわ...高熱がでてたら大変じゃないか!

アオ「お姉ちゃん...」

明「どした?」

アオ「手、握って...?」(上目遣い&うるうるおめめ)

明「い、いいよ...///(この調子じゃ勝てない...断る気もないけど!)」

アオ「えへへ...」ニパァ

明「ぐっ...(なんなんだこの(以下略)」

アオ「お姉ちゃんの手、あったかいね」

明「そっか、ありがと...///(なんなんだ(以下略)」

アオ「お姉ちゃん...」

明「今度はどうしたの?」

アオ「大好き!」

明 ( ゚∀゚)・∵. グハッ!!

無理。尊い...


別日


アオ「おはよ姉ちゃん」

明「アオ?おふぁよー」

アオ「?どした?なんか元気ないね」

明「いつもt〇△□✕%※」

アオ「こりゃダメだ。熱計って」

明「わらひはきぃぇんひでるぅ!」

アオ「呂律回ってないじゃん」

結果、39.7。高熱

明「な?へーねつらろ?」

アオ「キャラ変わってるし...とりあえず寝てろ!学校は休んで大人しくしてて!」

父「やべっもう出ないと!行ってきます」

母「ごめんね。私も用事があるからもう出ないと。鍵渡しとくわね」

アオ「ありがと。姉ちゃん、なるべく早く帰るから大人しく寝てて。」

明「〇△□✕%※~!」

アオ「行ってきます」


\タッタッタッ、ガチャッ/

明「あ、(帰ってきたのね)」


放課後、家。アオ目線


アオ「ただいまー」

ダッシュで着替えて風邪薬とその他もろもろをもって明音の部屋へ

アオ「居るかー、入るぞー」コンコン

明「別に、来なくても良かったのに...」

アオ「(何?唐突に。ツンデレってやつなのか?これは)じゃあ部屋戻るわ」

明「っ!待って!」

アオ「どしたの?」

明「1人に...しないで...」(上目遣い&おめめうるうる)

アオ「はぁぁぁ(なんなんだこの可愛い生き物は...)」

明「?」

アオ「冗談だって。ほら、色々持ってきたから。風邪薬飲んどく?」

明「治るなら...でもやだし...」

アオ「わかった。ちょっとまってて。」

俺はキッチンに行き、冷蔵庫からプリンを出した。コンビニでたまたま見つけたレアスイーツ(スイーツと呼べるかは知らん)で滅多にお目にかかれないものだ。

これに風邪薬を混ぜれば多分バレないだろう早速部屋に戻って試してみる

アオ「プリン食べれる?」

明「無理。無理だから食べさせて?」

アオ「はぁぁぁぁ(なんなんだこの(以下略)」

明「?」

アオ「しょうがない。いいよ。はい、あーん(これめちゃくちゃ恥ずかしい...///)」

明「おいしい...///」

アオ「そっか...///」

これでわかったことがある。明音は熱が出たらキャラがぶれる。そして、ものすごい甘えてくる。犬より甘えてくる(ブーメラン)そして何より...

アオ「なんかあったらそこにいるから、呼んでね」

明「それじゃぁさ...」

アオ「どしたの?」

明「もっと...そばにきて...///」

アオ「はぁぁぁぁぁぁ(なんなんだ(以下略)」

そして何より...尊い。下手したら死ぬぞ?俺。

明「手、出して」

アオ「はい」

すると恋人繋ぎのように指を絡めて

明「えへへー」ニパァ

アオ「ゔっ...無理...///」

無事死亡


翌日(休日)


明「アオ、あんた熱の時すごいのね」

アオ「姉ちゃんこそ凄かったからな」

2人((言えない...(アオ)(姉ちゃん)が尊すぎて看病にならなかったなんて言えない...))

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