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「あなたレオのこと好き?」

『・・・・。』

「あなたの率直な思いが聞きたいわ。どんな話でも不敬に問わないから好きなように話してちょうだい。」


王妃様がこうお聞きになるもの理由がある。今の国王陛下と王妃様は恋愛結婚なのだ。それはこの国で前例のないことだった。国王陛下が隣国に行った際にそこの王女様に一目惚れされてご結婚された。なんか昔から伝わる本の話みたいだった。確か題名は【みつばち】だったかな?


『今の思いをお話致しますと、今の自分の気持ちが分かりません。』

「なら聞き方を変えるわ。レオのことは嫌い?」


王太子のことを好きか嫌いかって言われたらそりゃあね。


『嫌いではありません。王太子様はお優しい方ですので、嫌いになる理由はありません。』

「そう!ならもういいわ。あとはレオの頑張り次第ってことね!」

『頑張り?』

「あなたは気にしなくていいことよ!これから大変だろうけど頑張って!」

『あ、ありがとうこざいます。』


何の話かはさっぱりだけど、一応頭を下げる。私はこれから魔法の勉強を頑張れって意味だろうけど、王太子は何を頑張るんだろう?やっぱり王太子って大変なんだなぁ。絶対婚約破棄しなきゃ



「エレーヌ嬢。これからの君の対応だが、君の周りに護衛を置きたいのだがいいだろうか?嫌だったら言ってくれて構わない。」


王族なのか私は!!!

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