6


『お久しぶりでございます。エレーヌ・フォートリエここに参上致しました。』

「頭をあげよ。」


今私は王命により城へと来ている。いやぁ1日ぐらい休ませろって話しよね。まじでムカつくわぁ。あ、これは心の中の話ね。口には一切出てないから!死にたくないし。


「急な呼び出しすまない。呼ばれた理由は分かるだろ?」

『はい。私の魔法のことでしょうか?』

「そうだ。お主が6個のそれも、光、闇、無魔法を使えると息子から聞いたのだ。それが真実かを確かめたい。」

『それはこの場でやって見せろということでしょうか?』

「そうだ。」

『承知致しました。』


もしものことがあっては困るので、私は何歩か後ろに下がる。


『一応ここに結界を張りますが、もしもの時はお逃げ下さい。』

「あぁ。」


国王の返事を聞くと、神経を集中させる。連続で6個の魔法を使うので結構集中力がないといけない。


まず簡単な水魔法から。これは得意中の得意。今回は軽く水で龍を形づくる。


すぐにその龍を消すと次は風の魔法。これは簡単に小さなつむじ風を作ってみる。え?ちょっと大きすぎてびっくりしたって?それは内緒!


そして次はやったことはないけど大体感覚でやってみようと軽いノリの土の魔法。これまた龍の形の像を作る。意外にも簡単に出来すぎてちょっと自分の才能に引いてしまった。

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