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─あれから少し経って


お父様方が落ち着かれた頃に書斎に家族全員が集められた。あ、クロエとはちゃんと感動の再会を果たしたよ。まぁめっちゃ怒られたけど。

これだからお嬢様は!とか言われた。


「エレーヌ、王家からの報告によるとお前転移魔法を使ったらしいな。それに結界も張ったとか。」

『はい。報告の通りです。』

「エレーヌ転移も結界も無魔法の所有者が使えるものだ。いつからこの魔法を使えた。それに何故そのことを隠した。」

『無魔法は少し前に習得したばかりです。本を読んで試しにやってみたら出来ました。何故隠したかと言われましても、言う必要が何処にあるのでしょうか。』


半分真実、半分嘘。本を読んで知った?そんなことない。私は元から知ってたから。言う必要がないと思ったのは真実。だって出来るって言ったら変なゴタゴタに巻き込まれるのは目に見えてる。


「親に言うのは常識だろう。」

『でしたらご報告致します。私の本当の能力を。先に言っておきますが、私はこの能力を国のために使うつもりはありません。』


そう前置きをしてから、今のエレーヌの真実を全部話す。


『私が使える魔法の種類は5つです。【水】【風】【土】。そして、【光】【闇】【無魔法】の計6つです。』

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