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『あの精霊様。お聞きしたいんですが、』
「何?なんでも答えるわよ。」
『どこかに休めるような所はありませんか?体力を使いすぎて少し体を休めたいんですが。』
そう、私はとてつもなく疲れている。魔力の大量消費に加えて、怪我による疲れ。私はそのダブルパンチで今にでも倒れそうだ。
「あら気づけなくてごめんなさい。そうねぇ、あ!じゃあここに私が今から作ってあげるわ」
『ここにですか!?』
「えぇそうよ!そこら辺の草木で作るなんて朝飯前よ!」
精霊さんはそう言うと、魔法を使って草木を集めて意図も簡単に小屋を作った。
「中にはベッドもあるからね!ゆっくり体を休めてね。じゃあ私はこれで失礼するわ。あ、私の加護がついてるから土の魔法も使えるようになってると思うわ!」
早口で話すと精霊は森の中へと消えていった。
土の魔法なんか分からないけどゲットしちゃったらしい。
呆然と立っていると後ろから押される。びっくりして後ろを見ると魔物が私のことを押していた。早く中に入れってことだろう。てかなんでまだいるのこの子。
『あなた精霊の所に行かなくていいの?』
魔物が頭を下ろしたので行かなくていいってことだろう。
『そっか。じゃあ一緒に休みましょ。』
私はその後花で囲まれたベッドに横になると隣に寝転んだ魔物と一緒に爆睡した。
次の日、ずっと一緒に居てくれた魔物にお礼を言うと、私は回復した魔力を使って自分の家へと転移した。
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