7
「・・・・きて!・・起きて!」
誰かに呼ばれて目を開ける。
『誰?』
「私?私は精霊ってとこ。今回は私のペット助けてくれてありがとう。」
『ペット?』
「そう。その隣の子。」
『え!?あ!そうなんですか!それはそれは。』
急いで魔物に置いていた手を上げる。魔物は急に離した私の手をぺろぺろと舐めている。
「私のペットを助けてくれたお礼ってことでその傷治すわね。あ、あと私の加護も付けておくわね。」
『は、はぁありがとうこざいます。』
精霊が出した光に包まれると私の体にあった傷がすうっと消えていった。
「よし!これでおっけい!ちょっと腕上げてみて?」
言われたら通りに腕をあげる。
「うん。問題なさそうね。」
『はいお陰様で。なんかありがとうこざいます。』
「こちらこそうお礼を言う方よ。にしても魔物を助けるなんて変な子よね。普通の人間はすぐに殺そうとするのに、あなたは怪我をしてまで助けるなんて。」
『アハハッ 私に殺すって選択肢はありませんよ。だって可哀想じゃないですか!・・・まぁ私普通の人と考えがズレてる人間なんで仕方ないですよ。』
「心の綺麗な子なのね。ますます気に入ったわ!」
『あ、ありがとうこざいます。』
なんか知らないが、私は精霊に気に入られたらしい。隣にいる魔物なんて話に飽きて寝てるし。
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