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まずクラスじゃなくて、理事長室に行けって言われたんだよね。お母様に。


でもね〜辿りつけるかな〜。ゲームやってたから場所は大体わかるけど、なんせお城みたいな校舎なわけで広いったりゃありゃしない。


ま、ゆっくり行こ。そのために早く来たんだから。


微かな記憶を使って理事長室へと向かう。


『にしても、広すぎてなんか居心地悪すぎ。』


誰もいないことをいいことに学校への悪ぐ、、いや、素直な感想を言っていく。


『あ、あった!!やっぱ天才だわ。』


コンコンッ


「はい。」

『エレーヌ・フォートリエです。』

「あぁフォートリエ家のご令嬢か。入れ。」

『失礼致します。』


ガチャッ


「よくここまで来れたな。」

『はい。何とかたどり着くことが出来ました。』


理事長様が座るように促すので部屋の真ん中にあるソファへと腰を下ろす。


「記憶喪失になったと聞いたが。」

『はい。お聞きになった通りでございます。学校生活には支障のないように過ごしたいとは思っております。』

「君は優秀な生徒と聞いているから心配はしてはいない。それに、生徒も君のことは知っていると思うから安心して学校生活を送るといい。君は2年F組だ。優秀生しかいないクラスだから頑張りたまえ。」

『はい。ありがとうこざいます。それでは失礼致します。』


理事長に礼をして部屋を出る。


エレーヌ頭良かったんだね。ゲームやってるだけじゃ分からないよ。さぁどうしましょうか。私も勉強はできる方だったけど、ここで通用するかなんて定かじゃないし。

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