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それに、ここって魔法使えたよね?魔法の授業とかどうすんの!?エレーヌの感覚が頼りだよ。
ご令嬢ならではの仕草とかは、エレーヌが完璧にこなしていたお陰からか、意識しなくても難なくこなせていた。だから、それはエレーヌに感謝しかないんだけど、魔法って。これは大変だよね〜。
確かゲームの中ではエレーヌは光、水、闇。の3つの力を持ってたはず。光と闇って真逆かいって感じだけど。エレーヌも学校では水の力しか出してなかった。だから私も水だけで生きていく。
でも水って何する?雨でも降らす?ただ迷惑なだけだよね。
使える魔法増やしてみるか〜。この世界では努力したら、光と闇以外の魔法は使えるようになるはずだし。ん〜手っ取り早く風の魔法とか?それで、人を吹っ飛ばす!!なんてことはしないけど、風は楽しそう。飛べたりできないかな?
『あ、着いた。』
これからの学校生活にワクワクしながら歩いていると、エレーヌの教室に着いた。
ガチャッ
横に引く扉じゃないのが、お金持ち学校って感じ。
扉を開けて中に入ると、クラスの全員がこちらを見てくる。
「フォートリエ公爵令嬢様。お身体は大丈夫なのですか?」
扉の1番近くにいたご令嬢が話しかけてくる。
『えぇ。大丈夫よ。ありがとう。』
「お記憶を無くされたとか。」
『えぇ。でも大丈夫よ。何とかするから。』
「流石ですわ。私も見習いますわ!!」
クラスの中のご令嬢が1人2人と近づいてくる。これは大変だ。エレーヌ意外と周りに好かれてたんだな。
『もう少しで予鈴がなってしまいますわ。私の席を教えて頂けませんか?』
「あら、フォートリエ公爵令嬢様のお席は窓側の1番後ろですわ。」
『そう。ありがとう。』
席を教えて貰うと、そそくさと自分の席に着く。隣はまだ来てないらしい。
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