3


あの後少し話をすると、お母様は自分のお部屋へと戻った。


私はお母様を見送るとベッドにダイブする。


さっきのお父様の「今のところ」って言葉ちょっと引っかかるな。おかしすぎるもん。ゲームの中では描かれてなかったけど、もしかしたら、ゲームが始まる前から王太子との繋がりはあったってことだよね。


予想だけど、エレーヌの家は公爵家。公爵家の中から王太子が婚約者を選ぶのが1番無難な考えなんだ。そして私には婚約者がいない。これはもうほぼほぼ確定の話なんだよね。


確かゲームでは国王が開くパーティーで、一緒に着いて来ていた王太子がその場に来ている令嬢の中から婚約者を選ぶって感じだったんだよね。それで、エレーヌが王太子の目に止まってそこから2人の恋愛が始まるんだよね。ゲームの作者よ、どうしてエレーヌが王太子の目に止まったんだよ!!そこが分からないとどうしようもないじゃないか!!


『ふぅ落ち着かないと。』


興奮しすぎたのここで一旦心を鎮める。


『それより体動かしたいな〜。ダンスをやりたい。』


転生前の世界では私はダンス部に所属していた。毎日毎日、部活がない日も自主練したりしてずっとダンスに明け暮れてたのに。


あ〜あのころの方が楽しかったよ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る