2

バタバタッッ


「「エレーヌ!!!」」


次に部屋に勢いよく入って来たのは、イケメンの男性に綺麗な女性。


・・・・ちょっとまて。この2人私会ったことあるぞ。どこだ、どこであった??



「エレーヌ、起きたんだな。良かった。一生目覚めないかと、、」

「ほんとよ。目覚めてくれて本当に嬉しいわ。」


2人が泣きながら抱きしめてくる。


『や、やめてください!!誰ですか!あなた方は!』

「エ、エレーヌ?」


2人が目を丸くしながら、こちらを見てくる。


エレーヌ??


え、もしかして私が転生した場所って!!


鏡、鏡!!


私は一刻も早く自分の正体が知りたくて、鏡を探した。


あった!!部屋の端!


私は鏡を見つけると急いでベッドから降りて、鏡の前に立つ。


あ、これで確信した。



ここ、私が転生前にやってたゲームの世界だ。


私がめっちゃハマってたゲーム。部活ない日は一目散に帰ってゲームしてたもんな。


で私はその主人公であるエレーヌ。要するにヒロインに転生したって訳ですね。


「エレーヌ。お前もしかして記憶が。」


私の奇怪な行動に固まってた美男美女いや、両親は恐る恐る私に声をかけてきた。


ここは情報収集のために必殺、記憶喪失の術!


・・・すいません。ふざけました。


『あの、私は誰ですか?あなた方は?そしてここはどこですか?』

「なんてこと、、、」


お母さんであろう女性がショックのあまり倒れ込んでしまった。お父さんであろう男性が咄嗟に支えてくれていたからよかったけど。

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