転生ヒロインの恋

あおい

転生

1

『行ってきま〜す!』


元気にそして慌ただしく家から出てくる琴弓。


『やっばいぃぃまた遅刻する〜!!』


全速力で走って、角を曲がるとそこにはイケメン!!なんてことはなく、車が走って来て、私は轢かれた。


××××



『ん、』


薄らと目を開けるとそこには見慣れない天井があった。


どこだ、ここ?さっき私は轢かれて、あぁ病院かな。死んでなかったんだ。てっきり死んだかと思ってたのに。


そう思いながら、手を自分の前に持ってくる。


ほら、手なんて擦り傷だらけ、、、


いや、めっちゃ綺麗だわ。


白い肌に、細い腕。ちょっとの力で折れちゃいそう。


・・・・・・ん?白い?私の肌はこんなに白くないはず。



って誰!?この体は!!



そこで自分が自分のじゃないことに気がついた。なんで??なに、今流行りの転生しちゃいましたって感じ??



うっわぁ本当に起きるんだねぇ、


しみじみと感じていると、誰かが部屋をノックした。


コンコンッガチャッ


「お嬢様。失礼しま、、、お嬢様!!お目覚めになられたんですね!!今すぐ、旦那様と奥様をお呼びしてきます!!」


っとあたふたとしながら出ていく女性。


いや誰??


自己紹介してくださ〜い!私は何も分かりませんよ〜


私は呆然と開けっ放しの扉を見ていた。





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