喘息の彼女が病院から逃げ出す話。

状況:彼女のお見舞いに来ているところ



(ドアの開閉音)


お〜い


お見舞いに来たぞ〜って、


あぁ、起こしちゃったかな?


(大丈夫、と彼女)


そっか。それならいいや!


えっとね、お菓子持ってきたよ!


(私はもう子供じゃないのよ!と彼女)


あはは、ごめんごめん。


でもさ、少しは食べたら?





ねぇ、最近調子どう?


(元気だよ、と彼女)


元気ならいいや。


(どうしたの?と彼女)


いや、なんでもない。


そろそろ、また寝たら?


起こしちゃったし。


(ありがとう、と彼女)


それじゃあ、また明日ね。


(ドアの開閉音)


さぁてと、帰ろっか。


(だれか廊下を走ってくる音)


ん…?


何かあったのかな…っておい!


あいつの病室じゃないか!




(息を切らしながら)


あ、あの…!


先生、彼女は…?


…は?逃げ出した…?


あ、あの…


俺探してきます。


はい。すぐ見つけてきます




(走っている音)


(息を切らしながら)


あいつ…なんで逃げ出したんだ


逃げ出すような素振りはなかったはずだ…




ここにもいない…


一度彼女の家行ってみるか。



場面転換:彼女の家

(ドアの開閉音)


お、おい!


お前、大丈夫か!


(電話をかける音)


あ、もしもし


病院から逃げ出した彼女の彼氏です。


自分の自宅で倒れてました。


はい、すぐ来てください。


場所は…




ええ、はい


ご迷惑をおかけしました。


よろしくお願いします。


(電話を切る音)


もう大丈夫だからな。




さっき電話したものです。


一緒に乗らせていただけませんか?


あ、ありがとうございます。




大丈夫だぞ


もう着くからな。




場面転換:病室


あ、おはよう


大丈夫?


(抱きつく)


(耳元で)


俺、心配したんだよ。


必死に必死に探したんだ。


そしたらさ、自分の家の玄関で倒れてるしさ。


どうして病院から逃げ出したんだ?




そっか、


辛かったよね。


でもね、俺、君がいなくなる方が、


もっと辛いよ。


だからさ、今回みたいに…


ここから逃げ出そうとしないでくれ。


元気になって、また一緒にデートだって行こう。


俺だったらどこでも連れてってやる。


だからさ、俺と約束して。


二度と俺の前から姿を消さないでくれ。


お願いだ。


(わかった、と彼女)


ほ、ほんとに?


ありがとう


(抱きつく・耳元で)


ほんとにありがとう。

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ASMRフリー台本 水葱ちゃん @akanereika

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