第10話 ビーーーム!!!!
8月30日 8:27
父上はしぶしぶキラージャックの封印をといてしまった。
キラージャックは箱から勢い良く出て、笑い出す。
父上が攻撃をしようとすると、ジョーが父上の動きを止める。きっと金縛りほど強力ではないだろうが、一秒ほどは止められてしまった。その間俺たちの金縛りが緩んだので、俺はジョーを箱に飛ばす。ジョーは父上に魔法をかけるので精一杯だったようで、俺の魔法は効いた。
見事に箱に収まったジョーにセージが魔法をかけ、封印する。
俺は、さらにその箱に鎖を巻き、そのまま下に押し出す。きっと地下牢も越えて土の中で墓のように埋まっていることだろう。
「やつには、半径10m以上には攻撃が行き渡らないように魔法をかけた。一応11m以上離れてサポートしてくれ。」父上から脳内に直接指令があり、同じ指令を受けたセージとともに11m離れた場所にテレポートした。
父上はキラージャックの脳を潰そうと、上から巨大な岩を落とすが、敵は寸前で岩を持ち上げ、それを父上に飛ばす。父上は岩にかけていた絶対に崩れない魔法を解き、その岩を破壊する。そして両手から水色のビームを出した。敵も同じように黄色のビームを出し、お互いの攻撃がぶつかり合う。
強い魔法使い同士の戦いはこれでは埒が明かない。このような単純な力比べが一番効果的なのだ。
少し父上のビームが弱まったので、父上の脳内を覗かせてもらった。そこで分かった作戦をセージに伝え、早速行動に移る。
まず父上が、敵のビームがあたって倒れる父上の幻覚を作る。そしてそれを見た敵と同時にビームをやめる。
次に透明化した俺の分身が、油断した敵を強めの力でポンッと押す。
ひょろひょろの相手は後ろによろけ、セージが作り出した何本もの剣が付いている板にぶつかる。もちろん剣は敵の体を何箇所も突き刺す。
敵は最後の力を振り絞って魔法を使おうとしているようだが、何も起こらない。
「剣には魔法が使えなくなる毒を塗っておいた。直接的な攻撃の魔法じゃないから、強い魔法だ。よく効くだろ?」とセージ。流石俺の幼馴染みだ!
少しして敵の心拍数を見ると、止まっていた。死んだのだ。ついにキラージャックを倒した!
俺とセージが喜んでいると、父上がバタンと倒れた。
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