糞野郎と復讐者と透華のやり直しの生活

 「どっかに絶望させがいのやついねーかな~。」

 俺の名前は斎藤宗太。俺には一つの生き甲斐がある。それは人を俺の手で絶望に落とすこと。最近も善人で、有名な奥田を彼女を寝取って、本人に見せることで絶望に落としてやった。

 あの時の奥田の顔は最高だったぜ。口を押さえながら走って逃げてった行きやがったんだ。いつも善人ぶってるやつが、彼女置いて逃げる!まさに、善人が絶望した瞬間だぁ~!

 でも、俺の楽しみはここからだって言うのに、奥田の野郎、数日たっただけで立ち直りやがったんだよな~。そしたら飛び降りしてよ~。ホント訳わかんね~やつだったぜ。

 「まっ、面白かったしいいか。」

 今、してるやつも壊れたから、そろそろ彼氏君に見せるとすっかな~。



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 俺、桜井正人は、糞野郎を地獄に落とす為に、糞野郎を追って、証拠をたんまりと集めている最中である。

 本当のところ、今すぐ顔が変形するまで殴ってやりたいが、それでは最高の絶望は与えられない。

 俺には計画がある。俺の感情で壊しては意味がない。

 誠四郎を苦しめたこいつは絶対許さない。

 純粋を汚す物はただの不純物でしかない。

 それに、今まで、こいつに苦しめられた者は数知れないだろう。本当に救いようの無い罪人だ。

 待っていろ、糞野郎。俺は必ずお前を絶望させる。



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 せーちゃんを飛び降りに追い込んでしまった私は、今、複数のバイトを掛け持ちしている。

 理由は、せーちゃんが目を覚ますまで、病院に寝込んだままで、入院費が発生したのを、できる限り私が稼ぐためだ。

 バイトが終わったら、毎日せーちゃんの病室に顔を出している。

 せーちゃんの眠っている姿を見ると、私が犯したことを後悔して、せーちゃんの笑顔を思い出して、泣いてしまう。

 二度と同じようなことを繰り返さないために、脅されたときは、対処できるよう、小型の携帯用電気ショックを持ち歩いている。

 学校には、せーちゃんとのことを、話しているため、話し相手はいないが、帰りは同じことを起こさないためだと言って、桜井君が同伴してくれている。

 

 本来私はもっと苦しむべき人間だ。でも、助けてくれる人がいる。本当に私は恵まれていると感じる毎日だ。

 私は許されない。だけどこれだけは確かだと思う。 




 

    本当に私は愚か者で幸せ者だ。

 

 

 

 


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あとがき

 今回、初めてこの物語の最高のクズ、斎藤宗太が登場しました!ほぼ、心の声しかないけど、これからしっかり出てくるので、彼の苦しむ姿にご期待下さい!

 誤字脱字 改善点がありましたら、レビューに書き込んで下さい!

 それでは、この作品を読んでくださり、ありがとうございます!

  

 

 

 

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