第3話『爆発』

 ランチタイムが終わりアイドルタイムになる。15:00~18:00の時間帯で喫茶、パフェがよく出る。営業に対応しながらディナータイムの準備をしなければならない。またクルーに休憩も取ってもらわないといけない。

 店長は忙しくなるディナータイム前に食材を借りに行ったのだ。客席ホ―ルでは私を含め4名が働いていた。

 M/Rとはミス,リョンソン、ミスター,リョンソンを意味し、接客が主な仕事だ。私もM/Rもするがピークの時にはスナッカ―(喫茶担当)をすることが多かった。

 店長のやることなすこと全て気にいらなかったが採用の才だけは感心した。見事にみんな可愛いかった。それに素直。私はみんなをニックネームで読んでいた。店長はこのことも嫌っていた。

 17:30に3人の休憩回しが済んだので従食をキッチンにお願いした。「従食でジャワカレーいいですか?」「はい」

 日野さん(彼女はニックネームではない)休憩行ってくるんで表お願いします。「は~い」才色兼備で留学経験もあり、また当店が掲載する求人広告のモデルでもあった。みんなのお姉さん的役割もこなしてくれていた。こんなだから就活も早々と一流企業の内定を取っていた。

 従食室でジャワカレーを流し込んでいた。


「ドッカ~ン~・ピヨ~ン」

けたたましい轟音とともに私は爆風で吹き飛ばされた。

「死んだ? 表の女の子たちは……お客様たちは……」

 

 記憶がない。(ただ、軟便なのでもらしていなければいいがとだけ願ったのが最後の記憶だ。)




 

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