消え去る星と人の形

死者は忘れられ、

墓は人のために田となり、

木は伐られ薪となる。


賢人遠ざかるも、

また深く、天を仰ぎ見る。


大きな者は小さき者を必要とせず、

小さき者は大きな者を必要とす。


気楽な者は自分を知り、

乞う者は自分だけを見る。


逃げて、自分を正当化し、

他者に責任を渡す。


数で押される乞う者を、

助ける者在り。

だが、数で消えざる也。


同じことしか言えず、

またもやゴミと化し、

声を出さず逃げる。

されど、酒飲みに背負われん。


動くこと知らず、

恥を知らず、


他者のせいといい

逃げて逃げて、


情けなく、

死は目の前。


されど、かの者は後ろを向き、

留まり続け、似た者を待つ。


決別の時来たれり、

また一人になり泣かん。



天の彼方へ

我は行く。


留まるかの者を捨て、

自分を見る。


生きとし生けるもの、

かの者からは離れり、


我は行く。


あの弱者と

同じにされたくなく、


かの者はまた一人になる。


かの者は倒れ、

墜落す。


自己を見て、

周りを見ず、


過ぎ去る強者を、

止めること出来ず、


下がれず前を向く。


かの者に、

天は弱者と見下すだろう。


かの者は、

天啓が見えず、チャンスを逃さん。



我は行く。


我達は、かの者を捨て

前を向く。


罵り、叩かれ、喧嘩しながら


我は行く。


行き先知らず、道も見えず、

ただ、かの者になりたくなく、

皆で、かの者を乗り越えん。


かの者に救いはなく、

自分を励まし、

また一人にならん。


我らは散り散りとなり、


周りは消え、

少ない者達で、


支えながら行く。


減りはすれど、

道半ば、消える者無し。


天は頑張るものに手を差し伸べ、

逃げるものを見下さん。


我達が、かの者にならんために。


死人に口無く、


人の手を借り話す。


だが、寄り添う人おらず、

400年、かの者は消え、


我達は、かの者を、

弱者と言い、忘れ去れ、


かの者は人のために田となった。


人のためになり、

人からは手を借りられず去らん。


もし機会があらんとすれば、

繰り返されて変わらず生きよう。


「過ぎ去れば

   天は見下し

     忘れられん

      変わらず居るのが

           人の本能」

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