第6話

 最後である第三試験は物理試験。

 現役の国立国教騎士団団員を招いて行わてる豪華な試験。

 魔法なしで、純粋な近接戦闘能力のみを見極める試験となっている。

 極稀に弓などというマイナーな遠距離攻撃武器を持って受験する人もいるらしいので、近接戦闘能力のみというわけではないが。

 まぁ、とりあえず魔法なしの戦いで強ければいいというわけだ。

 

 僕たちはみんなで訓練場へと移動した。

 みんなで。

 ここ、重要。

 僕はぼっちじゃない。

 ぼっちは不名誉。

 ちゃんと知っている。

 

 僕たちを担当してくれる国立国教騎士団団員の人は……誰だろう?

 ガタイが良くて高身長な青髪の若い男。

 魔力量はそこそこ多く、なかなか鍛え込まれていることも見てわかる。

 うーん。見たことない。

 新人くんかな。

「あ、あの人……」

「ん?どうしたの?知り合い?」

「いえ、あの、その……」

 歯切れの悪いサーシャを見て首をかしげる。

「彼はその、血統主義で私が受けると聞いて絡んできた人の一人でして……」

 ……サーシャは何回絡まれるの?

「まぁ、だとしても倒せば問題ないでしょ」

「ふぇあ!?倒す!?勝つことが前提の試験じゃないんですけど。現役の国立国教騎士団団員が本気になったら私達なんかではどうすることもできませんよ。だから向こうも手を抜いて打ち合えるようにしてくれているんですよ」

 サーシャに言われたとおり今戦っている無名の国立国教騎士団団員と受験生の戦いを眺める。

 うん。

 よくわからんない。

 もともと蟻ん子のような奴が手加減してようがしてなかろうが何も変わらない。

「大丈夫。僕負けたことないから」

 僕が自信満々にうなずく。

「あぁ、なら良かったです……とはなりませんよ!?」

「大丈夫大丈夫」

 僕は心配するサーシャをよそに騎士の方に向かっていく。

 次は僕の番だからね。

 別に騎士に強い人なんていなかったし余裕だよね。

「ぺっ。スラムのガキか。なんでこんなところにいやがる」

 今まで他の受験生に見せていた温和な雰囲気はどこえやら。

 つばは吐き捨て、悪態をついていた。

 ひどいな。

 あと普通に汚い。

「はっ!お前。武器はどうした!あぁ、すまんすまん。スラムのガキに武器なんて買う余裕なんてあるわけが」

「よっと」

 僕はさっきまで使っていた魔法を解除する。

 すると、僕の目の前に大鎌が出現する。

 この大鎌僕のオリジナル魔法である『死魔法』で、今まで存在を殺していたのだ。

 その魔法を解けば今まで殺されていた存在が復活し、姿を現したのだ。

「は?……いや、え?あ、んん!流石にスラムのガキでも武器くらい持っているか。だがよぉ。スラムのガキが受かると思うなよ?薄汚ねぇ平民もスラムのガキも全員等しく落としてやる」

 ふむ。

 僕を落とす権限があるのなら、落としてほしいのだが、サーニャが落とされてしまうのは可哀想だ。

 正しき努力は報われるべきなのだから。

 故に、少し眠っていてもらうか。

「じゃあ、行くよ?」

 僕は大鎌を構えた。




 お詫びと訂正

 ジャンルが現代ファンタジーとなっていましたが、正確には異世界ファンタジーです。

 申し訳ございませんでした。

 言い訳

 あの、最近自分歴史と現代ファンタジーを好んで書いていて、特に新しくなんsなく貧果現代ファンタジーのを投稿シアこともあって、ね?つい。人間。誰にでも間違いはあると思うんだ。

 ジャンル詐欺していたこんな作品をここまで読んでくださって心優しい皆様なら許してくれるでしょう。

 ありがとうございます。

 あと、なんかお知らせみたいなところに順位をのせてくれるの普通にありがたいよね。それで初めて気がついた。

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