†異世界ワクチン接種†～注射で死んで２回目接種したら、肉体が退行しちゃったけど【状態異常無効】etc……スキルを手に入れたから、仕方なく第二の人生謳歌する～

最終話「ワクチンって結局何だったんだ？」

　コロナウイルスなんてなかったかのように、日常を取り戻しつつある人類。いや日本人。

　毎日感染者が報告されていたはずが、いざなくなると呆気ないものだ。

　検温にご協力しなくても良くなった。

　発熱で仕事を休む必要もない。

　だが、まだ、マスクは手放せないというところが本音のところだ。

　これからまた暑くなるってのに御苦労なことである。

　ワクチン接種という行為も幻想だったかのように、誰も口にしなくなった。実際に打っていた方がいいということは証明されつつあるが、打たなかった者も生きながらえることができているというのが現状だ。

　このお話はもう必要がないので閉じる。尻すぼみだの、拍子抜けだの、罵ってくれていい。

　本来、日常とはこうあるべきなのだ。

　今まで不自由を強いられてきた人間の時間は戻ってはこない。

　だからこそ、こうして現在を、そして未来を有意義に生きたいと願うのだ。

【完】