さようなら我が地球

健さん

第1話

本日より、我が部署に、配属された、女性が、いる。名前は、空来友歩。歳は、28歳。俺の横のデスクにいる。「ねえ、朝礼の時、二日酔いで、よく聞いてなかったんだけど、名前は、クウキトモホっていうの?(変な名前)」すると、彼女は、にらみつけるように言った。「ソラキユウホと、言います!。」あっ、そう。でも、変な名前。よく見ると、顔も変だ。顔が、異常に大きく、さらに、目も、大きい。こうゆうご時世なので、残念ながら、飲み会は、ない。なので、個人的に、誘ってみた。「ユウホちゃん、”新入社員歓迎会”ということで、”俺の家”で、飲み会しないか?」「うれしいけど、Hが、目的じゃないの?」ちげーよ。「ユウホちゃん、ぼくちゃんが、そんなことするわけないじゃん。信じてよ。俺のアパートは、1階がコンビニだから、便利なんだ。いわば、俺の”冷蔵庫”ってかんじで。」「変なことしないって、約束してくれたら、行くけど。」「約束するよ。じゃあ、仕事終えたら、一緒に帰ろう。」そして、我が城で、2人で、飲み会が、始まった。テレビからは、”本日の東京のコロナ感染者は、5500人”しかし、凄い数字だな。「ところで、ユウホちゃん、ワクチン打った?」ポテトチップスを、頬ばりながら、聞いた。「私、”特異体質”なので、打ってません。多分、接種したら、体が、おかしくなると、思う。」「俺もなんだよ。友人が先日接種したらしいんだけど、翌日に、寒気がして、だるくて、吐いて、結局、3日仕事休んだらしいよ。」「打たなきゃいけないのかしら?」彼女は、サワー飲みながら言った。「強制らしいよ。昨日、首相が、テレビで、言っていた。まあ、これだけ、感染者増え続けたら、そうなるだろう。」「え~、うそ!それでも、打たないと、どうなるの?」彼女は、少し酔ってきたのか、艶っぽい目つきで、言った。(それにしても、大きい目だな。)「逮捕も検討しているそうだ。」「そんなの、絶対おかしいよ。」「そうだよな、俺たちみたいな、特異体質の人も、たくさんいるだろうに。だいち、一時的だろうが、打って、具合が、悪くなれば、本末転倒だ。」すると、今度は、中国の大洪水が、画面に流れた。「すごいな、街中、海じゃないか。中国だけじゃないよな。世界中でも、この地球温暖化で、大雨で、洪水被害でてるものな。日本でもそうだろう。先日も、静岡県で、大雨で、土砂崩れだ。人災も手伝って。だいたい、今日だって、気温40°だったろう?人の体温より高いし、干上がってしまうな。こう暑きゃ。他にも、よく考えると、南海トラフ地震、富士山噴火もこれから、起こると言われている。もうこうなったら、安全なところに海外移住したいけど、世界中至る所で、コロナ感染してるから、どこに行ってもだめだな。いずれにしても、気温上昇で、大洪水や、大地震は、世界のどこに行っても、起こりえるし、もう地球では、安全なところなど、ないから、安心して、生きていけないぜ。あー、疲れた。」「あなた、よくしゃべるわね。」「いつも。気にしていたことだからね。」彼女は、正座に切り替えて俺に言った。「だったら”うち”に来る?」「はあ?うち?安全な核シェルターみたいなのが、あるの?」ちげーよ!「宇宙よ!」「宇宙?気でも狂ったか?」「実を言うと、私、宇宙人なの。」「え~~!うそずら?あっ!!名前。空来友歩。空から来たユウホー?」「そうゆうこと。あなたが、言っていたでしょう?これからは、もう、地球に住めないわ。宇宙に住むしかないのよ。」「ないのよって、言っても、俺、金ないぜ。宇宙に行くには、莫大な金が、かかるだろう?アメリカでは、億万長者が、近じか宇宙に行くみたいだが。」「お金なんて、いらないわ。私の宇宙船でいくから。」「つまり、UFO?」「そうよ。」「今気づいたんだけど、顔も異様に大きいし、目もね。やはり、言われてみれば、宇宙人の顔だわ。「何ですって。宇宙に連れていかないわよ。」「ごめん、ごめん。」そして、1週間たち、俺は、ユウホちゃんのUFOに乗って、地球と、おさらばだ。地球で、人生終えたかったけど、もう選択肢は、これしかない。しばらく乗っていると、地球が、眼下に見える。昔、誰かが、”やはり地球は、丸くて、青かった”と、言っていたが、今では、青どころか、真っ赤だ。赤く燃えているようだ。なんだか、涙が、でてきた。どんどん、地球が、小さくなっていく。さようなら、我が地球よ。

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