第3話 フロイア自治領に入る

 翌日。森の中にいる使い魔に入る許可を貰って、フロイア自治領に到着。木の上に家がある。木の中を改造して家にするところもある。だから「木の街」なんて呼ばれる。フロイアはエルフっていう種族が多い。んで。流行り病はエルフ特有のみとかでマーリンは自治領近くの川端で待機。


 彼奴が言うには、


「材料は自治領周辺が多いからね。僕はここで待つとするよ」


 らしいけど。絶対罹らないためってのもあるよな。しょうがないけど。話を元に戻しておこう。


「はーい。待ってたわよ」


 フロイア自治領を統治してるお茶目なおばさん、アリアナさん。エルフ独特の尖った耳と若いって言いたい。けどもう450歳で顔に皺が出てる。若いってわけじゃねえけど、綺麗な顔立ちしてると思う。黒土病から逃れて生き延びた数少ない魔術師。らしいけど治癒魔術は詳しくないどころか使えないってよ。


「アズマちゃんたち、すぐに工房に向かってもらうからね」


 小さい眼鏡が怪しく光った。気のせいか。


「エリアルはマーリンと一緒にこのリストにある薬草を採って欲しいんだ」


 流石に彼奴が外にいるの、バレてたか。


「そりゃ姉弟子だからね。何処にいるのか分かるよ」


 昔の付き合いだから分かるのか。流石。


「水晶で見張ってただけだがね」


 と思ってたら魔法で見張ってたんかい。


「これで罹ってる奴らを治療出来るわ。治癒魔術師、ここに1人しかいないからね。

いやー人材不足はいやだね。『もうちっと治癒魔術師とサポート寄越せやこら』ってエド王子に脅すかね」


 ワザと間違ってんのか素で間違ってんのか、区別つかねえ。あと王様に脅すってどんなパワーワードだよ。


「エドモンド王ですよ」

「ああそうとも言う」


 あーこれ。わざとやったな。


「ゴホン。そろそろ行きなさい。あの子は退屈が一番嫌いなものだ。何か変な事する前に」


 流石姉弟子。マーリンが退屈嫌いなことを知ってた。


「分かってます」

「あーそうだ。自治領から出る前に殺菌作用のある液体の薬を持った使い魔がいるから。そこで浴びてね」


 ウインクはやめろ。てか消毒液浴びるのか。絶対彼奴にからかわれるって。行かないと始まらないから行かねえと。葉っぱの塊に白い点が2つの変な生き…じゃなかった。使い魔がガラス瓶を持ってる。中に透明の液体。


「っぶ!?」


 がっつり浴びた。くっそ。がっつり消毒液浴びたせいで服がびちょびちょだ。動きづらい。川端についたわ。やっとマーリンと合流だ。鎧被ってねえのに疲れた。あれだな。精神疲労ってやつか。


「お。来たね。ぶっは! びしょぬれじゃないか!」


 やっぱり笑うじゃねえか! 知ってた。


「アリアナさんから頼まれたリストだ」


 先にリストの紙を渡して。良かった。濡れてはいない。文字が読めなかったらヤバかった……。


「ん」


 んで。火と風の精霊の力を使って。熱風にして。髪と服を乾かす!


「おー」


 簡易的なドライヤーだ。使える奴限られるからおすすめ出来ねえけど。てかマーリン。常套手段で見慣れてるのに拍手送るな。


「乾いたところで野外デートに行こうか」


 此奴何言ってんの。


「お前デートする相手、間違ってんぞ」

「あ。間違えた。採取するんだったね」


 舌出すな。やっぱ揶揄ってんじゃねえか。


「おう。最初はどうすんだ。俺、見分けつかねえけど」


 俺は薬の知識なんてねえんだ。マーリンに頼るしかねえな。


「最初はイオウキノコだね。すぐ見つかるはずさ」

「お前が言うならそうなんだろうな。その前にどうすんだ」


 さっきから蜂の飛ぶ音でうっさい。あの種類って気性荒い奴じゃねえか。紫色の模様あるし。


「ん?」


 とぼけるな。そしてすぐに笑顔になるな。


「任せた!」


 親指を立てるな。


「精霊の加護にも限度があんだぞ。煙玉ぐらいあるだろ」


 加減失敗したら森が燃える。森だってエルフの貴重資源だからむやみに壊したくねえんだ。毒は持ってるけど蜂も資源の1つだ。昏睡させるぐらいで十分なはず。


「まあね」


 いや何で胸元から煙玉出すんだ。鞄の意味、ねえじゃん!何のための鞄だ!


「投げるから風でコントロールしてくれ」

「ああ」


 まあそれぐらいなら出来る。


「よっと」


 彼奴が煙玉を投げて。俺がそよ風で蜂に煙が行くようにする。


「すまんな」


 飛んでた蜂が石の上に落ちる。暫く寝てくれ。毒の耐性を持つ鳥に狙われたら運が悪かったと思うしかないな。


「行こう。大木の根の元にあるんだ」


 早めに採って彼奴らの力になるよう、頑張っておこう。茂みに入る。毎回思うんだけど、何でフロイア近くの森って木の周りに黄色の光の球が纏ってんだ?


「そうそうこれ持ってて」


 小さい麻の袋。これに材料を入れるつもりか。そもそも入りきるのか?


「付与魔法で見た目以上に入るから心配ないよ。なんて言えばいいかな。四次元ポケットって感じ」


 四次元? 何それ。天才魔術師ってたまに訳の分からない事、言うよなー。


「入る制限がない特殊な鞄だと思えば良いさ」


 大きさも問わないってなら便利だな。一部の地域しか使わない道具もこの中に入れ

て、てぶらで行けるのは良い。


「ただし。欠点がある」

「何だよ」

「整理出来ないから欲しい道具が取り出せない」

「あーそりゃ欠点だな」

「そういうこともあって開発途中ってわけ。ロロがこっち担当なんだ」


 エドの側近のロロか。彼奴も魔術師として力がある。色々な事があって身に着いちゃったみたいだけど。


「そういりゃ魔術学園の極秘プロジェクトに入ってるもんな。2つ同時進行はお前でも無理か」

「まーそうだね」


 この間やたらと魔術学園が騒がしいの聞くしかないな。大失敗した時と様子が明らかに違ったし。そうだ。あれ聞こう。


「魔術学園に用があって入ったんだけどよ」

「ん?」


 マーリンがしゃがんだ。木の根元に卵が腐ったような臭いがする黄色のキノコを採った。あーこれがイオウキノコか。


「やたらと騒がしかったんだけど何でだ? いつもの実験失敗しちゃったって雰囲気じゃねえ」

「ふふっ」


 怪しい笑みで誤魔化すなよ。ぜってー極秘プロジェクトに絡んでるだろ。


「簡単に教えるよ。予想外のトラブルで対処に必死だったのとトラブル後の書類の必要数がえげつなかったからだよ」


 あー…。「書類出すのか嫌だ―」とか「これ何枚いるんですかね? え!? 3枚で! 無理ですって、ひぃ!」とか「ベッド確保―っ!」とか「治癒魔術師は何処におりまする!?」とかで飛び交ってたもんな。しかも学園長も対処してたからその日は用事済ます事出来なかったし。


「実験のトラブルがいつも以上に悲惨だったわけか」


 魔法魔術の実験はいつも危険と隣り合わせだと聞く。それが理由で魔術師は防御魔術から習得していくとか防御壁を作った前提で行うとか。そりゃ俺ら人間が混じるの禁止なわけだ。精霊の加護あってもやれることあまりねえしな。


「いやー予想外って言葉、あまり使いたくなかったんだけどね」


 マーリンの奴、珍しく苦笑いしてる。よっぽどだったんだろうな。彼奴はありとあらゆる最悪なケースを想定して実験を行うから。


「僕でも慌てたさ」


 マーリンからキノコを受け取って、それを袋に入れる。


「あの時の事が起きないよう、今は計画をどうするか検討中さ」


 リスキー過ぎて中止になるってことか?


「計画自体無くなるのか?」

「かもね。人権って奴も考えないとあの件の二の舞になっちゃうから」


 あの件? ああ。あれか。エドとロロが絡んでる事件か。


「君だって勇者になった時、いや前代未聞の加護の受けっぷりに悩んでいたんだ。普通の青年が戦う覚悟を決める事自体、難しい。騎士だけで片付けておくべきだったんだよ」


 俺の件かよ!? えー…なんだよ。プロジェクトって。訳わかんねえ。それに。


「今更かよ。やれる奴が足りなかったし。俺も守りたかったから入ったんだぜ? そりゃまあ。何でやらないといけねえのかは考えたことあるけど。それでも俺は勇者になって後悔はしてねえ。村を守れたってのもあるけど、お前らに会えたし、夢に向かっていけてるからな」

「っぷは!」


 マーリンの野郎。こっちは真面目に言ってんだぜ。失礼過ぎねえか?


「あっはっは!いやー…」


 涙出るぐらい笑うことねえと思う。あとさ。お袋みたいに笑わないでくれ。色々と心臓に悪い。


「前より大人になったし落ち着いてるけど、前向きなところは変わってないなって思ってさ。僕は好きだぜ?」


 ニヒルな笑みをしてるな。違和感ないのが恐ろしい。


「お前のオカンっぷりだけ発揮できればな―…」


 愉快犯をそろそろ卒業して、母性を十分に発揮出来れば、アリアナさんも安心すると思うけど。


「それを抜いたら僕じゃなくなるんでね! 断る!」


 あこら。急に走るな!


「さあ! 次行こうか!」

「待てよ!」


 土地勘全く無い俺を置いてくな! あの後、材料を採っては使い魔に渡して、森に戻っての繰り返しの日々。護衛の意味が分からなくなってきた。完全に雑用係じゃねえか。かと言って俺は武力以外持ち合わせない男だからしょうがねえんだけどな。


「お疲れ様」


 そんなこんなで。住民の流行り病の完治の確認をして、やっと終わった。


 仕事が終わった後の恒例行事。それは野外宴会だ! フロイア自治領住民の一部が広間に集まってるから狭い! いやまあ。面積小さいし住民1000人もいかないけど。いやそれでも宴会の参加人数多い! 初めてだよ! 300人の宴会って!


「みんな! よく頑張った! 私の家で作ったワインとエールを味わってもらって欲しい!」


 アリアナさん、普段はああいう口調じゃねえんだけど。場酔い、するスピード早くねえか? 顔赤くなってるし。


「あわわ。きゃあ!」


 大きくて丸い眼鏡をかけたエルフのちっちゃい女性。茶色の髪を2つのみつあみにしてるな。長いから踏んづけて転んだな?


「よっと」


 手を地面につくって言う事が得意じゃねえ。リリィはそういう奴だ。彼奴の顔が地にぶつかる前に左腕で支える。それだけで十分だろ。


「すみません!」

「ちょっと待て」


 絶対転びそうだ。何回も見てるし。


「リリィ。ピン止め持ってるな」

「ああ、はい。ありますが?」


 よし。


「1人でまとめられるか」

「やり方が分からなくって」


 あー…そういうパターンか。しょうがねえ。


「アンズ。やり方を教えてやってくれ」


 あ。めっちゃ張り切って袖をまくってる。鼻息荒いのは気のせいだろうな。


「分かった。任せて!」

「ありがとうございます」


 さあて。俺は他所に行こう。素人の出る幕じゃねえし。暫くアンズがリリィと話すだろうし。


 相変わらず幻想的だな。空飛ぶオレンジのランプ。木のコケが光ってるし。人間の作る街と違うってのが分かる。魔法で作ったって聞いたけど原理がマジで分からねえ。


「エリアリュしゃん。ふぇもんのはちみちゅぢゅけいりゅましゅ?」


 フーリー、頬張りながら何してんだ。木の皿にスライスされてるレモン?


「フーリー。口の中空にしてから言ってくれませんか」


 ごくんって鳴ったぞ。


「げほっ。これはすみません。美味しかったのでつい」

「場所教えてもらえると」


 多分あれだ。蜂蜜付けされてる奴だ。そりゃ美味しいだろ。根拠は全くねえけど。いやそもそもアリアナさんのお手製だから疑う必要もねえ。


「こっちにありますよ」


 木の机の上に硝子のケースがあるな。はちみつの中にスライスされてるレモンが浮いている。そのままのもある気がするけど…気のせいだろ。


「ありがとうございます」


 数歩歩いて木の皿もらって。アリアナさんの手作りは大体当たりだ。頂こう。と思ってレモンのはちみつ漬け何枚か取ったら話しかけられた。


「ごめんくださーい。レモンまるごとの頂戴!」


 俺の胸の高さぐらいに茶色の何か? 動物の丸い耳? ふわふわとした尻尾?


「ほらよ」

「ありがとうございます!」

「えーっと」


 勇者として戦う時にここ来た事あるけど、あの時はいない奴だ。新しく雇われたのか? 小柄な男子って印象が強いし。あれか見張りメインか。


「名前は」

「マークです! 数か月前に見張り番としてこちらに住み着きました!」


 焦げ茶色の綿の服とズボン。シンプルだな。子供っぽい感じするけど大人だと思う。ワービースト、獣人族。色々と言い方はあるけど。見た目が草ばかり食べる動物の耳と尻尾でも肉とか食うし、身体能力バラバラだったり、魔術に特化してる奴もいるしで一番謎だと思う。マークの場合は目が特別良いんだな。


「がんばれよ」


 皿を持ってない左手でマークの頭を撫でる。エールのつもりで。


「あ…ありがとうございます! 頑張ります! お仕事があるので失礼いたします!」


 あ。逃げた。しっぽが伸びてる。てか全体的に毛が逆立ってねえか?でも流石だな。慌てても他人にぶつからずに仕事場に戻ってる。


「流石ね。人たらし」


 アンズ、もう教え終わったのか。おー1つにまとまってるリリィもいる。興奮してるのか分からねえけどほっぺたが赤いな。つか。


「どっちかつーと王様だろ。人たらしなの」

「エドモンド国王は人たらしじゃなくて女たらしよ」


 どうだろうな。彼奴も十分、人たらしだと思うけど。


「英雄は色を好みますからね。その素質はどちらも十分にあるかと」


 フーリー、さりげなく会話に入りやがった。


「そもそも俺は英雄なんてガラじゃないですよ。そういうのって昔話の」


 昔、村にいたころに聞いた話ぐらいだよ。しかも血筋とか大事な奴だし。俺はただのイレギュラーなだけで何処にでもいるふつーの奴なんだよ。勇者やったから自信ねえけど。


「エリアル、神話よあれ」

「あー…そうだった」


 確かあの話は役目を果たした後、すぐに亡くなって祭られたって内容だ。1人で戦って、力を使い果たしたからだろうな。でも俺はそうじゃない。エドとロロとマーリン、騎士団とか前の国王とか支えがあったし。それに俺にはやりたいことあるから簡単には死なねえよ。


「大丈夫ですよ。いずれエリアル様は歴史の本に名を連なるでしょうし」


 リリィ。多分そういうのってエド国王とかだと思うぜ。


「私がいつか本を書きます!」


 張り切ってるな。でもなー。


「あなたが書くときはサポート必須よ」


 アンズが言ってる通りだ。本を出した経験ないし、誤字が大量に出る。そもそもリリィって色々とドジをやらかすからな。初めてのことになるとなおさらだ。


「もう大丈夫ですよ! 間違えたりしません!」

「うーん…」


 すっげえ不安そうだ。俺も大丈夫か不安だけど。まあ。


「アリアナさんがいれば問題ないだろ」


 いざとなったら、アリアナさんがサポートしてくれるから大丈夫だろ。


「えー…エリアル様まで」

「ごめん。初対面の僕でも不安ですわ」


 付き合いの短いフーリーでさえ…。俺が外にいる間、何があったんだ。


「フーリーさんも!?」

「でも前よりも間違えが減ってるからね」


 成長してるのは間違いないのか。


「・・・アンズさん」

「だから大丈夫。1人で突っ走らないで私たちに頼って」

「はい!」


 雰囲気が仲良しって感じでいいな。


「おーこういうのが仲良しって言うんでしょうね」


 フーリーよ。悪い顔をしない。


「でしょうね」

「ところで。アンズちゃんとどうです?」


 此奴何言ってんだ? 何でこのタイミングで?


「どうって。ただの幼馴染ですけど」


 実際そうだ。まさか城下町に来て、職場が近くになるとは思ってもみなかったけどな。最初から活躍しまくって頼られまくってるエース様だよ。彼奴は。


「ふーん?」


 おい。なんだ。その悪い顔は。ちびっこが逃げ出すだろ。


「何ですかその顔」

「別に? なんでもないですよ。おーそっちにいきまーす。それでは失礼します」


 逃げやがった! 帰りに聞いてやる!


「フーリーさんと何か話したの?」

「おう」


 アンズとリリィが哀れんでる! え。フーリーってそんなに癖が強い?


「彼奴は人の心を読みのが得意なお節介さんよ。そのお節介で暴走して心にダメージ喰らうから気を付けて」


 違う意味であれだった! 節介焼きの暴走って初耳だわ!


「こっちの被害者はバンさんとカナリアさんです」


 エルフ側も被害者いたのか。


「何と言うかお気の毒としか」

「ですね…。この音は」

「ん?」


 何か虫のさざめきっぽい笛の音が聞こえるな。


「さあてそろそろフロイア自治領唯一の楽団、ミラージュレインの演奏が始まるよ!」


 アリシアさんがアナウンスか。ミラージュレインって弦楽器とトランペットと知らない金属の楽器とオルガンっぽいのと浮いている太鼓を使うんだっけか。メンバーは6人。たまに歌が付く。初めて聞くけどな。あの時は戦ばっかだったから。


「そうそう、リリィ。歌、よろしく」


 さらっと言ったな。アリシアさん、酔っぱらってて頭まともに働いてないんじゃ…って思ったけどミラージュレインの演奏内容の変更っぽいな。


「ふぇ!?」


 なんつーか。その。頑張れ。リリィ。


 ガチガチのまま、リリィは簡易ステージにのぼって歌った。聞き覚えの無い言葉だから良く分からねえし、歌なんて詳しくねえけど、いいものだと思う。平和だなって感じる。



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