Ａ「書いてますか」

Ｚ「書いてますよ、難しいですね、回収しない伏線を書くのは」

Ａ「回収されない伏線は、伏線とは呼ばないのですよ」

Ｚ「ミステリだと読んでいて【あ、これはなんか意味があるな】と感じる意味のなさそうなことや、無駄と思える書き込みやギャグがあるんですけど、今、取り組んでいるのは八割がた本当に雰囲気づくりないしはこけおどしなんですよね。疲れます。これがフェアなのかと」

Ａ「わかんないすね。誰にとっての公平性・公正性ですか？」

Ｚ「読者です」

Ａ「なんすかね、【思わせ振りに書いておいて意味なかったんかーい、おいコラ、表出ろや】となるのは、コチコチのミステリマニアだけですよ、たぶんすけど」

Ｚ「書いていて恥ずかしいんですよね。チャレンジてしてホラーに寄せているにしても、私自身ホラーがわからないんで【ホラーってこうなんでしょ】みたいな気分で書いているんです。でも読み手はホラー好きなはず、という前提に立つと【これがホラー？　笑かすなや】と言われそうで」

Ａ「ビビりながら探り探り書いていきましょうよ。読み手をもてなすというのはそういうことですよ、たぶんすけど」

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