一ヶ月でやれませんか

A「ぶっちゃけ一ヶ月で400字詰め原稿用紙350枚っていけますよね? プロットさえあれば」

Z「一日10枚書くって大変ですよ」

A「休日は?」

Z「別に会社でお金もらうに値することをするだけが“仕事”ではないし」

A「家事バリバリやるほうでもないでしょ。書けますよね? 隙間時間とポメラとやる気があれば」

Z「迷うな、迷うな、うん、うん書ける。クオリティを担保しなくてよいなら。描写がスッカスカでよいなら。公私ともにトラブルなければ」

A「じゃあ二本書きましょうよ。んで、出来のよいほうを投じる。これでよくなくないですか?」

Z「(よかねぇよ)」

A「質を抜きにすれば、今まで打ち合わせたり擦り合わせたりしたことをベースにプロット二本なんて、五日あればいけますよ」

Z「プロットの通りに書くだけならば、それっぽいものにはなりますけど、小説の味を出すのは手が止まったときというか、プロットからはみ出しかけた部分ですから」

A「ミステリとホラー、二本いきましょう」

Z「推敲するんですよ。初稿そのままドーンと郵送できるほどの力はないんですよ」

A「××××ネタのミステリのプロット組むので、粗くてよいんでホラーのプロットを形にしてください。三日間で」

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