血みどろ

A「血の描写というか、死体を書き込まないですよね?」

Z「生きていて犯人をぶん殴ったり、『こいつが犯人だ』と名指しできない存在であることが重要なので、死体には亡骸以上の要素はない、とするのが個人的なミステリ観だからなんですかねぇ」

A「仮に詳細に描き出したくても、ホラー体験のマックスが映画の予告編って人には無理っすよね」

Z「血みどろじゃないでしょ、ミステリに求められているのは? ロジックやトリックでしょ?」

A「そういう固定観念が新しさを生み出せない理由なのかもしれませんけどね」

Z「ミステリとホラーをうまくミックスできないなら、不得手なホラーの要素は排除すべき、とまでは言わないけれどムニャムニャ」

A「やっぱりホラーの勉強したほうがいいんじゃないすかね。別に今回(横溝賞)に限らず」

Z「うん、そんな気はする。でも、今回はホラーはなし。ミステリ。いい加減、スタートしないとマズイ」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る