第40話 尋問…かと思いきや。
「さて、二人目も終わった事だし。あとは尋問して
「やっとですね。あぁ、あの特別枠の二人も楽しみです。」
「でしょう?楽しみなんですよね…。じゃあやりますか。あいつは連れて行かずにここでやっちゃえばいいから楽だね。」
「ですね〜。しかし、意外でしたね……。」
「何が?」
「精神の脆さですよ。少しつつけばすぐに壊れちゃうんですから。そこらのスラム街の子供の方がよっぽど強いですよ。」
確かにそうだろう。それに日本人の精神は他の国に比べてかなり弱い。泥水を啜り、飢餓に耐え、何度も死線をくぐり抜けてきた子供たちではない。空腹もなく、常に健康であり、ぬるま湯につかりながら自分は苦労しているという。
確かに一部はあっているだろうが、それでも精神は弱い。そのせいで、自分たちの事を貶める事になる。
「では行きますか。色々聞かなきゃなんねえし。」
「えぇ。行くとしましょう。」
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SIDE:烏頭後太
クソッ。まずいまずいまずいまずい!スキルが使えない今。俺はかなり精神的に弱い。そうなると俺らの本拠地や、あの情報すらも流すかもしれない!やばい………そうなれば俺は死ぬ以上に恐ろしい事をされる!
俺は………俺はあんな風にはなりたくないんだよ!
クソックソックソッ!ちくしょうが!早く………早くここからでなければ……だがどうする………鍵はあいていない。窓はない。トイレは小さい穴だけだし、俺は鎖に繋がれている。
詰みじゃねえか………やばい……どうする俺……考えろ……。他の奴らはそんな情報は持っていない。あくまでこれを知っているのは俺と、正義だけ………。なら、隠し通すしかねえのに………。
「ここで自害をすれば情報は出ないで済む………とも言い切れない。あの杖、死霊も操れると聞いた事がある。そんな能力を使われれば俺はなんの対策のしようがない。」
こんな状況………一体どうすれば………。
「困ってしまいますね。こんな臭くて、汚いところ。あなたもそう思うでしょう?」
この声………まさか………⁉︎
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SIDE:霊心
「さぁ〜てと、尋問を始めていくかな…………ぁあ?気配がねぇ…。」
「⁉︎一体どこに………扉は開けられていない。それに誰かが来た形跡もない……。一体どうやって?」
「探すか。手伝ってくれます?」
「全兵士にに問いかけてみます。見かけたら即座に捕縛、最悪の場合致命傷でなければ何でもいいですよね。」
チッ。どこ行きやがった…。烏頭……………。
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