第36話 ちょっとした文句

一応、一人一人じっくり殺していくのもいいと思うけど、俺は優しいからな(?)。うん。皆で一緒にやられてしまえ、という事である。でも、5人一斉に、というのも何かつまらんのでバカ男子三人組、バカップルの順番でやっていくかな。


あ、でも皆文句言ってくるかなぁ……あんだけ大衆の前で言っちゃった手前、直前で「やっぱり変えまーす」だなんて。流石に怒られる?


…………。まぁ何とかなるでしょ。うん。


………なんか不安になってきた。


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兵士が基本居るのは自分たちで立てたテント?に宿泊している。中は結構良い作りになっているらしく、夏は涼しく、冬は暖かくという安心設定らしい。

…実は本音を言うと俺も欲しい。


まぁ。そのテント一つ一つに連絡を取り合える魔道具があるらしく、それを使えば一斉に呼び出しをすることができる。

『皆さん。そろそろ"あの"お時間がやって参りました。中央付近まで、お集まりください。もう一度繰り返します。皆さん。そろそろ"あの"お時間がやって参りました。中央付近まで、お集まりください。』ガチャッ。


やっぱりこれはお嬢様が言ってくれた方が良いな。俺よりもなれている。


「じゃあ行きましょうか。」

「そうっすね。うし、引っ張りながら連れて行こう。」


後少しだなぁ〜。楽しみでぇす!フウウウウウウウ!


色々とテンションがおかしくなった霊心であった。


「流石にフウウウウウウウ!はヤベェか…。」


そしてそれを自覚している霊心であった。


「おーい、生きてるかぁ〜?元気元気〜?」

「「「「「………。」」」」」

「あら、こんなにテンションが低いと俺も悲しくなっちゃうよ。」


「もう一度、罰の内容を確認されては?」

「え?もう覚えたんじゃないの?」

「いえ、こう言うのもあれですけど、絶望というか何というか…再確認させたくて。」


「………えっと……じゃあ……まずは才路からな。お前に恨みを持っている亡霊………まぁあの女の人だな。あの女性から筆頭にお前に恨みを持ってるやつが一杯出てくるんだって。この杖から。一時的だけど受肉して出てくるらしいからちゃんとボコられるらしい。で、死ぬときは他の二人と一緒で。」

「じゃあ次は佐藤地秋です。」

「えっと……………これも杖を使って………お前の嫌いなネズミの大群から永遠に襲われ続けるっていう…部屋に閉じ込められる。ちなみに『擬似自動回復オートヒールレプリカ』っていう機能がついてるから死ぬことはねぇよ。あとはさっきと一緒。」

「次は烏頭後太です。」

「うぇえ………っと……………確かお前何か知ってるっぽいから……記憶かなんかイジイジするんだっけな?うん。あとは二人と一緒に。」

「後の二人は……さっき決めましたよね!」

「そうですね。まぁ、この二人にはまだ秘密ってことで。」


全員分のやつを覚えとくのはちょいむずかったけど、何とか言えたぜ。

うし、始めよか。

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