第25話 次の被告人
「んん?んんんんんんんん!んんんんん!んん、んんんんんんんんんんんん!!」
「ちょっと何言ってるか良くワカリマセーン。はい、兵士さん方。こやつはあの場所に。」
「「はい!」」
「んんんんんんんんんん!!!!」
「はい!ご退場していただきました!はぁ〜やっと一人ですか〜。さて、この名前全部読み上げるのにどのくらいの時間がかかるかなぁ?」
「「「「「うぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!」」」」」
うん。やはりいい気分だ。さっさと続きを始めよう。
「次の被告人は〜。佐藤地秋君で〜す。」
「……………………………。」
「お、珍しく静かだね〜。何かあったのかな?まぁいいや。それでは!此奴の罪を!公開していきたいと〜思いま〜す。」
うん。こりゃ何言ってもだんまり系だな。あんま面白くねぇなぁ。
「はいはい、じゃあ罪状を読み上げます。まず街の人からのタレコミです。
『いつも優しくしてくれた冒険者の先輩で、強面の人がいた。けど、顔が怖いだけでいい人だった。ある日、新人の女子が入ってきたと思ったらそいつがとんでもねぇ悪女だったんだ。パーティの足を引っ張るっていうのは良くある。だが、そいつはわざとやっていたんだ。なんでも、その先輩に前に注意を受けて逆ギレした奴の彼女だったらしい。それで一度、人が死にそうになったので問い詰めてみるとそのことをその一連の話の話を聞いて、さすがに先輩もブチ切れてな。怒鳴っていたんだ。流石に女の方が悪いとわかっていたので、誰も何も言わなかった。だが、ある時、急にドアが開けられたかと思ったら、その先輩の胸がポッカリ空いていたんだ。そして、その先輩は死んだ。その後に入って来たのがその男さ。ひどいもんだ。勘違いして、その女の味方をして、結局善人を殺した。この結果を見て救世主なんて少しも思わないね。あんなにいい人を殺すなんて…。その後、その女はそいつに媚び売ってどっかに行ったよ。彼氏も捨てて、鞍替えでもしたんじゃないのかな。その彼氏だった奴も相当ショックを受けていたから。結論から言うと、相当な心的負荷をかけながら死んで欲しい。罪をキチンと清算しろ。』。
だってさ。どうする?何にしようか。すべては俺の手の上だからな。今は。」
「…………!……。」
まぁだだんまりか。まぁいいや。
「じゃあ、こいつの判決を下してやろうか。」
「「「「「うぉおおおおおおお!!!」」」」」
一部から声が上がる。あの人たちかな?被害者の冒険者さんって。
「さて、こいつの判決は〜。
『トラウマ部屋』に直行ルート!からの『死刑』。これで決まりだね!」
そう言うと、もう察した。とでも言うように兵士たちが引きずっていった。行動が早い。
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