第23話 ど真剣弱かった。何がしたいん?

おいおいおいおい。何だこの弱さは…。ひどいものだな…。これで異世界最強?いや、最強じゃなくてもこれは……とんでもねえな。酷いもんだ。しかもこんなやつに威張り散らされたり何か色々恨みを買ってそうだなぁ〜。とか思いながら攻撃を全て受け流したり避けてる。多分攻撃が単調なんだと思う。避けやすいもん。なんか。今までは力技で俺TUEEEEEE!!!!してたんだろうが、俺には相性が悪かった。俺には防ぎ術も、カウンターをする能力もある。手榴弾があろうが、銃があろうが、自分も巻き込む核レベルじゃなきゃ俺には攻撃があたらねぇ。いや、それすらも対策できるかもしれねぇ。


「うおおおおおお!」

「うるさいって。『簡略:打壊』。」


ちなみに今までやってこなかったが、こいつはかなり楽そうな相手だったので俺は破壊式のをやってみる事にした。この破壊式は通常よりスピードは早いが、幾分かは威力が弱まる。まぁ、とっさの防御にはもってこいの技だ。

でも、何かそろそろ真面目に相手するのが面倒くさくなってきたなぁ……。もういっか。一旦眠ってもらおう。


「『簡略:幻壊』」

「そんな物っ⁉︎なっ…。」

意識の世界に入っていった。ヨシ!任務完了。後はシチュエーションを完成させるのみ!頑張るぞぉ〜!

_______________________________

SIDE:救世主


「………やられた…。斗真は……霊心に……敗北した…。」


「「「「何っ⁉︎あの斗真がっ⁉︎」」」」


「クソッ、助けに行きたいのに……!」「一体なんであっちに行けないんだ?」「きっとアイツらの能力にそういう能力があるんじゃないの…?」「じゃあなんでアイツだけ行けたんだ…?」「愛の力…?」


斗真がやられる様子を、正義は見ていた。

(くそぉ…俺のチートスキルの一つ、『千里眼』で見ていたが……これはヤベェ…。あの狂犬と呼ばれた斗真を一瞬にして片付けやがった…。アイツの攻撃は防御の役割ですら果たしている…。今の俺たちでもかなりが…。どうする…アイツらを今失うのはかなり良くない…。だが、助けに行こうが恐らくミイラ取りがミイラになるだけだろう…。)

正義は、何もできなかった。だが、かわりにある物が増えた。


それは、紛れもなく、霊心への復讐の感情だった。

_________________________________

「今度の今度こそ…。さぁ皆さん!この憎っくき救世主共を、殺したいかぁ〜!!」


「「「「うぉおおおおおおおおおおおおおお!!!」」」」


演説拷問歓喜の声絶望の声が聞こえ始めた。

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