第22話 ウィイイイイ!ザーコザーコ!

これはあくまで予測だが、恐らくこいつの能力は『現代兵器』であると予想している。銃弾無限とか普通にありそうだし、核とかはさすがになくともミサイルとか戦車とか普通にその気になれば出せるんじゃね?みたいな事を推測している。


「行くぞ!うおおおおおおお!」


は?突っ込んできた?

無策かと思っていたがそうではなかった。

「『出現:銃剣』!」

なるほど、銃剣なら接近も遠距離も攻撃できる。一般人には使えないだろうがに来て訓練を積んだんだろう。かなり様になっている。


「まぁ、様になっているだがな。」

これでも前の世界では体術などキチンとやっていた。それでやり返そうとしなかったのは色々理由がある。それで講師に出禁とかにされたらたまったもんじゃない。後、俺の復讐心を増幅させるためもあったかな。冷静さを保つのが苦しかったなぁ。

まぁ、そんな事もあり、一般的な人間よりもそこそこ動けるわけで。


「こんな銃剣の剣の部分じゃあ俺は倒せないなぁ。」

「チッ!」

奴は軽く舌打ちすると一旦後ろに下がって行く。

銃撃かな?


案の定だった。銃撃の雨がこっちに降り注ぐ。

「『破壊式:五式:腐食壊』」

辺りにばら撒き、銃弾を全て回避する。

「これもダメかっ!なら、これでどうだ!」

次はなんだ?

「『出現:ロケットランチャー』!」

ロケランか?あれ?反動やばいんじゃないの?大丈夫か?と、思っていたが杞憂だったようで、それを固定する用の台座?みたいなのが出てきた。なるほど、あれで支えるのね。

「吹っ飛べェ!」

ドォォォォン!

こっちに向かって飛んでくるが……無意味だな。


「『破壊式:三式:圧壊』×3。」


地面に落として、先にぶっ壊す。

ちょうど真ん中辺りで爆発したのであいつも食らったようだ。


「クソッ、早く死ねよっ!」

「いや、誰がお前のために死ぬか。」

銃剣の銃弾を乱射してくる。射線からみてシャーレイ様でも狙ってんのか?お生憎様だが、スロウターがあるからなぁ……。


「何ッ⁉︎」

あぁあ、言わんこっちゃない…。全部地面に落とされちゃったじゃん。意味無いなぁ…。


「なぁ?お前さぁ……雑魚すぎねぇ?ちょっとあいつらのほうがもうちょっと骨があったと思うぜ?」


「………ブチッ。」

あ、今なんか切れた音がしたな。こいつってそんなに短気だったんだな…。かわいそうにw。

「絶対にお前は殺してやるぅぁあああああああ!」

「やれるもんならやってみろ…。ぷ、ふふふ、ふへへへへへ。」

「きぃぃぇぇぇえぇええええあああああああああああ!!!!!」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る