第18話 とりあえず軽く
この瞬間を待ちわびていたんだ。俺はずっとこの状況を望んでいたんだ!お嬢様もそうだろうな。お嬢様の復讐の理由は自分の家が来訪者に潰された。要するに没落した。権力や影響力も強かったにも関わらず潰されたその家は、フェリシム家。来訪者の横暴な態度に不満を持ち、たてついた結果冤罪を着せられ両親は処刑。その罪を来訪者の方が正しいと判断した馬鹿で無知で愚かな民。それが許せなかった彼女は妖精と契約。結果あの力を手に入れたが来訪者には勝てなかった。
「どうしてやりたいか、自分でも何回も考えたんだ。どうされたい?クヒヒヒヒ!」
「腕を千切り、足を千切り、片耳を落とし、目をくり抜き、何も見えない恐怖に陥った時に、生きたいと言う執着心と共に死んでいく。そんなのも素敵だと思いませんか?」
「それも良いねぇ?じゃあやってみようかな。さ、早速やっていきましょうか。」
まず、馬鹿男子の黒運才路の拘壊で腕と足を順番に千切り飛ばしていく。
「う”う”う”あ”あ”ア”ア”ア”ア”ア”あ”ア”ぁ”ァ”ァ”ぁ”ぁ”ぁ”!!!!!!」
悲鳴。その声を聞いて奴らは怯え出し始めた。
で、そのあとはお嬢様の短剣で片耳を切り落とす。
「いっっッヅッッッッっっっぅぅぅぁ”ァ”ァ”ァ”ぁ”ぁ”ぁ”ぁ”ぁ”ぁ”!!止めろオォォォぉぉぉオぉォアァぁぁぁァ!!!」
可哀想に…………全く見えないのが不思議だね⭐︎
「なぁなぁ、どうだぁ?復讐されるのは?気分は良いかい?相当良いだろう?」
ずっと発狂しながら喚かれるのも面倒だなぁ………。
「アンタッッッ………し返すにしても限度って物があるでしょっ……!圧倒的にアンタの方が酷い事してるわよ……!あんな事されて、反省できるわけないでしょ!逆にアンタのことをみんな目の敵にしていくわよ!自業自得よ!」
「…………〜〜〜〜〜はぁぁぁぁぁぁぁぁ…。阿保なのか?本当に。マジで言ってる?本気?マジで言ってるの?大事な事なのでもう一回言いました。マジで言ってるなら頭湧いてるぜ?お前。」
「流石にここまで愚かとは思いませんでしたね。見ていて不愉快です。」
「でしょう?お嬢様。前の僕はもっと大人しい性格だったはずなんですよ。親からもそう言われましたし。元々は良い人間だったって言われた。素は良い子だって。けど今よく言われるのはさ。変わったねって。もっと優しい子だったよって。もう今じゃ家族からも言われる始末さ。まぁ、今の家族だがな。直接も言われてない。」
「はぁ?それはアンタの責任でしょう?変わったのは………。」
「あくまで俺個人のせいだと?俺が変わり始めたのはいつだったっけ?え?わからないだろ?小三くらいの時からだよ。まぁ、折角だ。お前らにも聞かせてやろう。お嬢様。麻酔、できますか?」
「はい、応用した物で荒治療ですが、『
「グッ!」「ガッ⁉︎」「ギッ!」
これで良いだろう。静かになったし。
「じゃあ教えようか。何故ここまで俺が、いや、僕が変わった理由を。」
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