第17話 強くなったシャーレイ様

*一部グロ注意


恐らく、この武器には自我がある。なんかそんな感じがする。悪意ではないが狂気的な喜びを出していやがった。乗っ取るつもりかと踏んだ俺の行動は早かった。


『破壊式:八式:幻壊』


最悪の幻を見せた挙句、心を壊す精神攻撃メンタルブレイク系の物だ。それなら、自我があって乗っ取ろうとするならこっちから心折って、屈服させるのみ。


「う………うぅぅぅ…。」


このままじゃお嬢様が乗っ取られる。


「さっさと意識を奪いとらねぇと!けど………いや!連れ戻せばいけるんじゃねえのか?」


俺の中であることをする決意をした。


お嬢様をまず抱きかかえる。


そのあと、ナイフを持たせる。


適当に女子の合田未唯八あいだみいやの足を刺してあげる。これくらいなら大丈夫だろう。変な奇声が聞こえるが気にしない。


あ、動かれると面倒だし、


「『破壊式:一式:拘壊』かなり弱め。」


流石にこれでもう全員起き上がれないだろうから。あとは放置だな。


「戻ってこれるか…?」


______________________________


声が聞こえる。

女性の……叫び声?二人分聞こえる。


「「キャアアアアアアアアアアアアアアアア!!!」」


片方は痛み?もう一方は苦しみ?何ていうか…心地いい…。

_____________________________


段々肌に紋様がいく。どうなるんだ…。最悪殺すことも考えて…。


「………私……どうなってます?」


「ホッ…。良かった良かった。無事に成功ですよ。さ、復讐の続きと行きませんか?」


「…はい!お世話になりました。じゃあこの力も少し試してみたいですしね!」


そう言うと禍々しいオーラがまとわりつき出す。


「だ…大丈夫なんですか…?それ…。」


「はい!何かいつもより調子が良いくらいです!」


「なら良いんですけど。」


「身体能力も上がってたみたいで。中々良い能力がもらえたみたいです!流石復讐者用の武器ですね!」


「そうですね。じゃあ早速使ってみてくれますか?」


「はい、まずは『カース』。」


黒い何かがバカ男子の一人、黒運才路に纏わりつく。


「うっ、ぐっ、ガアッ!ぅぅぅっ!」


「何をしたんですか?」


「全身に針を刺されているような痛みを植え付けています。」

何かワクワクするなぁ。


「他にはどんな物があるんですか?」


「そうですね〜。例えば…『インカーテーション』。」


「それは?ただ何かを付着させることができます。例えば口内炎とか、虫刺されとかが継続されるんです。」


「ほう、永続ですか?」


「はい、その通りです。」


「へぇ〜それは中々良い趣味してんね〜。」


「ですね〜。」


「うっっぐぅっぅっぅぅぅぅぅぅ…。」


「で、あいつには何を?」


「内臓に損傷を少し。あとは口内炎と喉の痛みなどです。」


うっはぁ!中々酷いことすんねぇ!ナイスゥ!


「さぁて、じゃあそろそろ拷問を始めようか。」

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