第9話 起こされたと思ったら大変な事になりかけてました
ZZZ……………。
____んぁ?卵?ふぇ?アルカリ二等辺三角形型シュークリームの詰め合わせ…?
“ぉい”
____硝酸カリウム入り四角錐型ピラミッド圏内2メートル……。
“お前なんちゅう夢を見とる!”
「うわっ!なんだ急に!」
人が気持ち良く眠ってたら起こしやがって……ん?起こして?
「ロズじゃねぇか。急にどうしたんだ?」
“お嬢が危険だぞ、ってだけ。”
「ふ〜ん、聖物か。了解。」
場所をイメージして……。
「移動っと。」
___________________________________
「あ”?」
転移した場所は同じ場所だった。だが、出迎える人はおらず、代わりに気持ち悪いクソトカゲがいる。ギリ生き残ってる人もいるようだけど…。
殺すか。普通に邪魔だ。
「一番グロい破壊式。お前が初めての犠牲者だ。せいぜい惨めに死ね!」
これから発動させるのは三式。個人的に普通にいい術式だと思ってる。何てったって使い勝手が良く、射程距離もそこそこ。当たる確率も高い。
「行くぜ……破壊式………っ!」
そこで俺は気がついた。シャーレイ様が一人で戦っている事に。何でか兵士さん方も離れているような……あ、魔法撃ってる。なるほど、危険なのね。弓部隊は動いてるっぽいけど。
「チィ!この術式はダメか。なら近ずいて叩くしかねぇ。」
これは難しい事になった。お嬢様の安全を確保してからの処理。
「お嬢様!俺も加勢します!何で一旦魔法を止めてください!」
「レイシン様!来てくださったのですね!」
手を添えればもう簡単。後はコレ使って終わりだ。
「ええ、例の良いやつに教えられてですね!『破壊式:四式:内壊』!」
こいつは文字通り内側から破壊する式。どれだけ屈強な体を持っていようが大抵は中身は脆い。そこをダイレクトに叩くというかなりやられたく無い技だ。
「GIIIIIIIIIIIIIIIIIAAAAAAAAAAAAA!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
「うるさっ⁉︎」
うわ、まだ動いてやがる。じゃあ、
「じっとしてろ。『破壊式:一式:拘壊』」
相手によって締めるものの形が変わるようでなんか動物につける鎖のような形をしたなんかが出てきた。
*ここから擬音で説明します。
首をギュッ!ブチッ!中身デロ〜ン。
*文字で書くと。
首を鎖が締める。千切り飛ばす。内壊でグチャグチャになった中身が出てくる…。
「「うわぁ…。」」
これには俺もちょっと引いてしまう…。
「汚いな……。15歳以上の制限がかかりそうだな…。」
「すごくグロテスクな絵面ですね…。」
「本当に…。」
つか、これ最初から拘壊つかっとけば早かったんじゃね?と、思ったそこのあなた。貴方は何も見ていません。良いですね。何も見なかった事にしてください。
「一つ、尋ねたい事があります。」
「あっはい、何でしょう。」
「最初から今の首を飛ばした技を使えばy」
「それ以上は何も言ってはいけません。いいですね。見なかった事にしてください。」
「は、はぁ…?分かりました。」
「はい、それで良いんです…。」
絶対に……!これ以上は言わせてなるものか!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます