第6話 互いのお話
今の状況確認をしておこうかな。大切な事だろうし。
兵士:64人
お嬢様ァァァ!:1名様
以上である。( ˇωˇ )
凄い!僕って人望の塊だね!
…………いやまじで世界の害悪だな。どんどけのヘイト集めたらこんな人数になるんだよ…。しかもこれでも全体の20分の1未満って…。これは殺す理由が一つ増えたな…。
「じゃあ、最初に聞きたいんだけど…。何があってこうなったの?状況が全く飲み込めてないのよ。俺氏。」
「?あぁ、この世界の方では無いんでしたっけ。では、私から…。」
奴らの話を聞いたところ、
ある者は暴虐のかぎりを尽くす領主になり、
ある者は盗賊まがいの事をし、
ある者は正義だと偽り他者を虐げる、
そしてetc…………。
「いや本当に碌でもないな…。ちょっとここまでとは……ってあれ?あいつらが来たのって最近じゃ無いの?」
「いえ、ちょうど一年前くらいですが…。」
「……。つまり俺の方が一歳年下になっただと!これは不味いぞ……。俺の気分が非常に害される…。はよ殺そうか。今すぐにでも殺そうか…。」
「あの〜。」
「ん、どうした兵士君。名前と要件をどうぞ!頑張って全部覚え……られないと思うから気軽に話しておくれ…。ちなみに俺は17だよ。」
「「「「「「あ、年近っ。」」」」」」
「なんで気軽にどうぞ!」
「では、自分から!名前はライザと申します!年は18であります!要件は…ある奴を拷問にかけた末殺したいのであります!よろしいでしょうか!」
「んっとね、まずは〜拷問って案はねぇ。凄く良いの。俺も考えてた。けどね。殺すのは俺にさせて欲しいんだ。あいつらはこの世界の人間じゃねぇ。俺もそうだ。だからあいつらを殺したくてもさ…。これだけは俺にさせて欲しいんだ。良いか?」
「………。悔しいですが、これも仕方の無い事。結果がどうであれ、復讐が終わるならば、あなたに従う事を決めています。本当は自分がしたいですが……。良いでしょう。最後はあなたに任せます。」
「おっ、サンキュ!他に何かないか?」
「はい!」「じゃあそこの君!」
「名前はシーラと申します!年はシークレットで!それで、失礼なのはわかっていますが具体的に何をされたか教えてはくれないでしょうか…。」
「……………。」
シーラはこう思った。ヤバい。地雷踏んでしまったか、と。だがそうではなかった。
「いいぜ、教えてやるよ。」
そうして俺はゆっくりと話始めた。
いじめられた事。家族は義理だった事。“アイツら”をただずっと憎んでいた事。逃げ場がなかった事。そして、心が病んでいたと気がついておきながら、さらに悪化させた事を。
「悔しくて、悲しくて、辛くて…助けて欲しくても誰も助けてくれなくて…。一度だけ助けてくれた人も死んじゃって…。結局僕は一人で…。」
助けてほしいとはもう思わ無い。今はただ…。
俺が語り終わった後、彼らは…。
驚いていた…。あれ、一人称が五年前くらいに戻ってやがる…。
「若くして辛い思いをしたのですね…。」
「でも皆さんに比べれば仕打ち的には軽いかもしれません…。けど、この復讐は絶対に誰にも渡しません。だって、これは僕の物だったから。渡すなんて事、させませんよ。」
「ええ、大丈夫です。誰も取ったりしませんよ。それで……どうするんですか?これから。」
「……………………考えてませんでした。」
「「「「「「「「「「うぇっ?」」」」」」」」」」」
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