第5話 救世主目線

彼らは二年前にこの世界に来た。最初の頃こそ戸惑ったし、ある事があって恐怖のどん底に陥れられたもうそのことは気にしなくなっていた頃。彼らは表面は良い人間を演じ、裏では暴虐の限りを尽くしていた。

そのせいもあってか命を狙われる事も少なくはなかった。だがその能力の強さにおいて、死ぬ。という事がなかった。

いつもの様に自分たちに不都合な者をしていた時に、それは起こった。


崩寺霊心絶望が生きていた。


それがわかった瞬間には遅かった。自分たちの聖物が一瞬で音信不通になったのだ。そして、1分後程度に、またあの黒く、恐ろしい波動が放たれた。



怒り。

   恨み。

      怨み。

         復讐心。

             執念。



ごちゃまぜになった威嚇は、全てのものを恐怖させた。

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