カウントダウン.1 はじまり?

いつもよりも上機嫌で部屋から出る。

今日俺はテロを起こすつもりだ。今まで必死になって貯めた

それが全てその一瞬で消える。


だがそれで良い。俺は彼奴らを必ず殺す為にここまでやってきた。出来れば中学の時に虐めてきた奴らにも復讐してやりたいが…まぁ良いやつもいたからそいつらに免じて今回は見逃してやろう。俺は徒歩圏内にある高校に通っている。電車を使って登校なんて御免だし、あいつらと一緒の電車なんて地獄でしか無い。そんな今までの振り返りなどをしながら学校につくと何か騒がしかった。よく耳を凝らしてみると、

「隠キャご到着〜w」「うわ、もう来たのかよ」「転校生が来るらしいよ」「女子だって」「可愛いらしいよ」「2-a組だって」「俺と一緒のクラスじゃん!」「アタックしてみようかな〜」

あぁ、ウゼェなぁ。転校生か。しかも同じクラス。ハァ、彼女には申し訳ないが、









担任が教壇に上がる。

「えー、お前らも知ってるだろうが転校生を紹介する。」


「どうも皆さんこんにちは。私の名前は白界ミゾレ、と申します。短い間ですが、どうぞよろしくお願いします。」

教室がざわつく。そりゃそうさ。普通にテレビに出ていてもおかしくないくらいの美しさ。異様なくらい他の奴とオーラが違う。何モンだ?こいつ。

「ミゾレの席は〜、あーあの席の隣だ。すまんなぁ。」


俺のとなりの席か。俺の席は端っこなので真ん中側の男子が、

「ヨシっ!」

といって喜んでいた。

「今日はよろしくお願いしますね。」


「あぁ、よろしく。」

会話終了。でなけりゃ余計に奴らがうるさくするからだ。


右隣の席の浦山質斗がこっちを睨んでいる。おお怖い怖い。つい笑ってしまう。今日は良い日なのだ。バレてしまってもいいか。そうして俺は2時間目まで全く目立たず終わった。








三時間目。さぁ、勝負の時だ。

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