(二)-2

 彼はお調子者ではあったが、頑張り屋でもあった。大学でもサークルでも一生懸命であったのを見てきた。だから付き合ってみることにした。

 最初はお試しのつもりだった。他にいい人がいたらそっちに乗り換えようと思っていた。

 実際、他にもカッコイイ人はいっぱいいた。告白されることもあった。

 でも私は徹を選んだ。というのは、彼は私のことを大事にしてくれたし、親切で優しかった。なにより私を愛してくれたのだ。


 大学を卒業して私たちはそれぞれ就職した。


(続く)

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